
F1オーストリアGPでトップ争い中にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接触しリタイアに終わったランド・ノリス(マクラーレン)。このアクシデントはフェルスタッペンにペナルティの裁定が下ったが、ノリスはレースでの戦い方を変えるつもりはないという。
ノリスはレース終盤、トップを走るフェルスタッペンに急接近して激しいバトルを展開した。そして64周目のターン3の進入で襲い掛かったノリスに対し、フェルスタッペンが幅寄せする形で2台は接触。ノリスはダメージが大きくリタイアとなったが、フェルスタッペンはピットインした後も走行を続け、10秒のタイムペナルティを受けながらも5位でフィニッシュした。
優勝を争いながらも、ノーポイントに終わるという悔しいレースとなったノリス。彼は地元イギリスのラジオ番組『Radio X』の中で、フェルスタッペンに戦いを挑んだことは正しいことだったとして、後悔はしていないと語った。
「あらゆるものを見直したし、色々なことを検討したけど、僕は自分の行動を変えるつもりはない」
「僕は戦っていたし、それが僕たちの望んでいたことだ。僕たちはバトルがしたいんだ!」
「文句を言いたくないし、マックスとしても僕としても、あのような結末は望んでいない。生きていればああいうことも起きる」
「私たちは戦っているし、ふたりとも勝ちたいと思っている。だから僕たちは他の選手より少しでも限界に挑もうとしている」
「同時に、僕は興奮している。僕たちはこれからもっと一緒にバトルをすることになるだろうし、その時が楽しみだ」
今回のアクシデントの責任が誰にあるのかについてはファンの間でも意見が分かれているが、ノリスはホイール・トゥ・ホイールの激しい競争では、自分のマシンがどこにあるのかピンポイントで確認することが難しい時があると認めた。
「難しいよ。ステアリングを握っていると色々難しいことがある」とノリスは言う。
「『なぜああいうことをしたのか?』『なぜああしなかったのか?』について答えるのは簡単なことではない。僕たちはマシンの中にいて、色々な判断を下しているからだ」
「テレビで見ている時と同じような正確さで判断するのはとても難しい。だからあと2センチどうこうするだとか、そういったことを判断するのはほとんど不可能なんだ」
「でもそういうものだし、それこそが僕たちの愛する競争なんだ。僕たちはハードにレースがしたいし、何より純粋に勝ちたいんだ」
「それと同時に、レースで競い合うことは僕たちを笑顔にしてくれる。それは見ているみんなにとっても良いことだと思う」
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