2024.6.26

【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入

Gold and Goose / Motorsport Images

 ロードレース世界選手権MotoGPで8度チャンピオンに輝いているマルク・マルケス(グレシーニ)だが、彼は今のMotoGPの性質では、ライダーが長期的なキャリアを築くことは難しいと語った。

 MotoGPでは5月にアプリリアのアレイシ・エスパルガロが、2024年シーズン限りでの現役引退を表明した。14年以上にわたるMotoGPクラスでのキャリアを築いてきた、ベテランの引退だ。

 そしてエスパルガロの引退によって、MotoGPクラスの最も長いキャリアを持つ人物は、マルク・マルケスとなる。最高峰クラス6度のチャンピオンは来年でクラス13年目を迎える。

 そんなマルケスは、今のライダー達がエスパルガロのように長期のキャリアを築くことは、難しくなっていると考えている。

 エスパルガロと同じくらい長いキャリアをライダー達が築くことを期待できるかと訊かれたマルケスは、こう答えた。

「僕としては、それはチームにとっても非常に難しいことだと思っている」

 そしてマルケスは次のように続けた。

「なぜか? それは近年、結局はライダーが違いを生んでいるからだ」

「ただそれはかなりマシンへの依存が大きくて、ライダーの水準も非常に均質なように見える」

「ラップタイムをチェックしてみれば、ほとんどのライダーがMotoGPにふさわしいのが分かるだろう」

「だけどそこで、Moto2からも非常にプッシュしてくるライダーがいるんだ」

「そのために、長いキャリアを築くのは難しい。よく言われる言い方でなら、『到達するのは難しくないけど、レベルをキープするのは難しい』ということだ」

 なおマルケスは2025年に32歳を迎える。キャリア的には既に大ベテランと言えるが、MotoGPではバレンティーノ・ロッシが42歳まで現役を続けていたため、理論上はあと10年間やれるかもしれない。

 なおそんなロッシは2021年で引退。最後の優勝は2017年のオランダGPとなっている。

 マルケスも2021年以来優勝からは遠ざかってしまっている。しかしホンダからドゥカティ陣営に移籍した今シーズンからは復活。まだ優勝はないものの、トップ争いの常連となりつつある。

 そして2025年から、マルケスは2年契約でドゥカティファクトリーチームへ昇格することが決定している。ここで結果を残せば、マルケスのキャリアはさらに延長されるかもしれない。

出典: https://jp.motorsport.com/motogp/news/marquez-difficult-to-have-a-long-motogp-career-now/10625440/
この記事を書いた人 Lewis Duncan

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