
F1カナダGPの決勝レースが行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。RBの角田裕毅は14位だった。
今年のカナダGPは、完全にウエットコンディションの中レーススタートを迎えた。それでも、すぐに雨は止むとの予報もあったため、ほとんどのマシンがインターミディエイトタイヤを履いてスタートに臨んだが、ハース勢の2台のみがウエットタイヤを履いた。
路面はかなり濡れていたため、レース序盤はウエットタイヤを履いたハース勢が速く、面白いように前を行くマシンを抜いていった。14番手スタートのケビン・マグヌッセンは、一時4番手まで浮上するほどだった。ただ雨は予報通り止み、マシンが走行したことで路面が乾いたため、ハース勢が履くウエットタイヤの優位性はすぐに潰えてしまった。
そんな乾いていく路面で速さを見せたのはマクラーレンのランド・ノリスで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜いて一気に首位に浮上してみせた。
ただ再びの雨雲がサーキットに近づく中、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)がクラッシュし、セーフティカーが出動。これを好機と見た各車は一斉にピットに傾れ込んだ。ただノリスはピットに入るのが1周遅れたため、フェルスタッペンが首位に立った。そんな中、角田はステイアウトを選択し、10番手から7番手へとポジションを上げた。
セーフティカー解除後、フェルスタッペンが先頭を走った。ただ予想されていた雨雲は南に逸れ、サーキットがそれほど濡れることはなかった。
残り30周を切ろうかというところから、ドライタイヤに交換するマシンが徐々に現れる。全車がドライタイヤに交換した段階でも、フェルスタッペンが首位を守り、ノリスがそれに続いた。
残り15周を迎えようかというところで、レッドブルのセルジオ・ペレスがリヤウイングを壊し、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)とアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がクラッシュ。このレース2度目のセーフティカー出動となった。この間にメルセデスの2台はタイヤを新品に交換した。
残り12周からレース再開。首位フェルスタッペンはリスタート直後から逃げ、そのままトップチェッカー。今季6勝目を挙げた。2位にはノリス、3位にラッセルが入った。
角田はストロールを追いかけレース最終盤に入ったが、逆にエステバン・オコン(アルピーヌ)にオーバーテイクを許してしまった。そのオコンを抜き返そうと前を追ったが、逆に角田がターン9で止まりきれずにスピン。14番手まで後退し、入賞を逃してしまった。
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