
MotoGP第6戦カタルニアGPで4位となったアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、表彰台に上るチャンスはあったものの、週末を台無しにしたくなかったと語っている。
エスパルガロはカタルニアGPの木曜日に特別会見を開き、2024年シーズン限りでの現役引退を発表した。
そんな状況で始まった彼の地元戦は、非常に好調な結果だった。予選ではレコードタイムを更新してポールポジションを獲得し、さらにスプリントレースではポール・トゥ・ウィンを収めたのだ。
決勝レースでは若干のスタート出遅れがあったが、ライバルの転倒もあり表彰台争いに加わり、3番手を走行していた。ただ終盤に後方から追い上げてきたマルク・マルケス(グレシーニ)に追い抜かれてしまい、4番手に後退。ファイナルラップまでマルケスの直後でチャンスを伺ったが4位と、フル参戦としては最後の地元戦で表彰台とはならなかった。
このレースでは大半のライダーがリヤにミディアムタイヤを選択したが、エスパルガロはこのタイヤが上手く機能していなかったのだという。
「ミディアムのリヤタイヤが全然機能してくれなくて、グリップがなかったんだ」とエスパルガロは言う。
「残念だったよ。ブレーキングでも上手くいかず、速く走れなかった。ドゥカティ勢が先行して行くのを見て頑張ったんだけど、彼らほど上手くいかなかった」
エスパルガロはスプリントレースではソフトタイヤを使って勝利している。決勝レースではマルケスやペドロ・アコスタ(GASGAS)など一部のライダーがソフトタイヤを選んでいたが、これがエスパルガロにとっても正解だった可能性はある。
「ソフトタイヤでなら彼らと先頭を争えていたかどうかについては、判断するのは難しいね」
「ただ昨日ソフトタイヤを履いていたときは、彼らに負けていなかった。でも今日のミディアムタイヤではドゥカティ勢が10秒先行していたのは衝撃を受けたよ」
「彼らは良い仕事をしていて、かなり改善している。そこは僕らが昨年と比較して改善ができていない部分でもある」
エスパルガロは引退を表明したため、今回がフル参戦ライダーとしては最後の地元レースだった。決勝では表彰台を逃したものの、素晴らしい週末だったと振り返っている。
「ポールポジションを獲得し、スプリントでは勝利、決勝で4位と競技面で素晴らしい週末だった。満足すべき結果だと思うよ。メンタル的にも僕の人生の中でも最高の週末だった気がする。皆の愛を感じたことは忘れないと思う」
なおエスパルガロはレース終盤にマルケスを抜き返すチャンスはあると考えていたようだったが、週末を台無しにする可能性を考慮して3位浮上を目指すことをやめたようだ。
「最後まで全てを試していた」
「もうトラクションもなかったけど、トライしていく必要があったんだ。最後は可能性があったけれど、台無しにしたくなかったんだ。仕掛ければ衝突するだろうということは分かっていた。それをやるのは今週末じゃないと思ってね」
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