
オートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第2戦。女性ドライバーJuju(TGM GrandPrix)は20位という結果に終わった。
大きな注目を集めたデビュー戦から2ヵ月が経った。Jujuにとっての2戦目となるオートポリスは走行経験の乏しいサーキットだが、土曜日のフリー走行では周回を重ねている途中で燃料系トラブルが発生してストップ。トップと8秒遅れのタイムしか出せていない状況で予選を迎えることになったが、予選ではタイムを5秒ほど上げ、Q1 A組でトップから2.9秒遅れの10番手(決勝19番グリッド)となった。
決勝レースでは、集団からジリジリ離される苦しい展開に。終盤には周回遅れとなり、後続に道を譲りながらの走行となった。この際ライバルから無線でコンプレインが挙がる場面もあったが、Juju本人もブルーフラッグ対応で至らない点があったと感じていたようで、チェッカー後の無線で「途中の青旗でうまく避けられなくて申し訳なかったです」と話している。
ペース不足によりラップダウンとなり、フレッシュなタイヤでプッシュしたいレース終盤も、次々とやってくるライバルを前に行かせることに終始しなければならず、悔しい展開となったJuju。予選の不調から立ち直ってレースペースで健闘した開幕戦とは、レース後取材に応える表情や雰囲気もやや異なっていたように見えた。
「チームのみんなは頑張ってくれましたが、全体的にグリップが足りず、私自身もベストを尽くそうとやっていましたが、レースを走っていて苦しかったです」
そう振り返ったJuju。ピットインのタイミングはレース終盤まで遅らせたが、その結果ピットアウト直後にちょうど周回遅れになるようなタイミングとなった。「青旗が出てスローダウンするタイミングとタイヤが良いタイミングが重なってしまいました。これはもっとコミュニケーションを取ってレースの組み立てをしっかりやれば防げたと思うので、そこは課題だと思います」とJujuは言う。
また、フリー走行でトラブルが出てしまったことも大きかったとJujuは語っており、開幕戦のような「今ある状況の中でベストを尽くす」ということができなかったと悔しがった。
「ロングランの時はセットアップを外してしまい、レースに向けて大幅にセットを変更しました。トラブルなく練習を走れたらその辺も詰められたらと思うので、苦しい週末だったなと思います」
「レースの進め方も変わってきたし、細かいところに気を使ったりできたので、そういう意味では開幕戦より成長できたと思っています。ただ、開幕戦はあの状況の中でベストを尽くせたと思いますが、今回は……ベストを尽くしきれたか、実力を出しきれたかと言えばそうではないので。それはチームもそうだと思います。もっとやれることはあったんじゃないかと思います」
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