
5月18日、オートポリスでスーパーフォーミュラ第2戦の公式予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは岩佐歩夢(TEAM MUGEN)。参戦2戦目での初ポールとなった。
開幕戦鈴鹿から2ヵ月。長いインターバルを経て、第2戦九州大会の開催を迎えた。今大会に向けてはドライバーラインアップに変更があり、ITOCHU ENEX TEAM IMPULがインディカー・シリーズ参戦に伴いチームを離脱したテオ・プルシェールに代わり、ベン・バーニコートを起用した。
週末の大分・日田市は快晴に恵まれ、気温は27℃、路面温度は47℃まで上がった。低温コンディションだった開幕戦と違い、タイヤのウォームアップに関する懸念はなさそうだ。
予選は14時ちょうどにスタート。Q1は2組に分かれ、まずは10台からなるA組が10分間のセッションに臨んだ。
各車チェック走行を行ない、ピットに戻ってタイヤを交換するなど準備を整えてから再度コースインしていった。まずベンチマークとなる1分27秒570というタイムを出したのは、9位に終わった開幕戦のリベンジを狙う岩佐。しかしそれを太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が上回り、1分27秒445でQ1 A組トップ通過を果たした。
A組のトップ3は太田、岩佐、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)となった。初レースとなったバーニコートは1分28秒461で9番手、注目の女性ドライバーJujuはそこから約1.9秒遅れの1分30秒373で10番手、いずれもQ1ノックアウトとなった。
続くB組では、開幕戦ウイナーの野尻智紀(TEAM MUGEN)ら11台が出走。その野尻は1分27秒975でターゲットタイムを刻んだが、それを上回ったのがフリー走行トップタイムの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で、1分27秒871でB組をトップ通過した。さらに開幕戦ポールシッターの阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も野尻を上回り、2番手でQ2に進んだ。野尻は3番手通過となった。
ポールポジションを決する7分間のQ2では、セッション開始早々多くのマシンが続々とコースインしてコースコンディションをチェックしに行ったが、牧野、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)はピットで待機した。
セッション残り3分半となったタイミングで、再び各車がコースに出ていき、1回勝負のアタックに向かっていった。ここで圧倒的な速さを見せたのが岩佐。1分26秒632というスーパーラップを叩き出し、スーパーフォーミュラ参戦2戦目で初のポールポジションを獲得した。2番手は牧野、3番手は山本となったが、岩佐は上記ライバルにコンマ3〜4秒の差をつけた。