2024.5.2

シュタイナー、昨年までチーム代表務めたハースF1を提訴。肖像の無断使用や手数料未払いを主張

Sam Bloxham / Motorsport Images

 ギュンター・シュタイナーは、昨年まで代表としてチームを率いたハースF1を相手取り訴訟を開始。アメリカ・ノースカロライナ州メクレンバーグの裁判所に提出された文書の中で、ハースF1が数年に渡って支払うべき手数料を払わず、雇用契約に違反していると主張した。

 さらにシュタイナーは、ハースF1が彼の名前とイメージを使ったグッズを販売し続け、公式サイトにも画像を使用していると主張。これはシュタイナーの許可なく行なわれており、さらに彼に対して支払われるべき使用料も支払われていないという。

 訴訟文書では詳細の多くが伏せられているものの、直近の雇用契約期間に該当する2021年、2022年、2023年で使用料が支払われるはずだったと主張している。

 訴訟文書には次のようにある。

「ハースF1はシュタイナー氏の雇用契約を更新しないことを選択した。それは権利である。しかしハースF1はその権利にはないことを行ない、シュタイナー氏の雇用契約に基づく◯◯◯の支払いを拒否した」

 そして訴訟文書には次のように付け加えられた。

「しかしシュタイナー氏の名声、経験、そしてスポーツ界における深いコネクションの恩恵を受けてきたハースF1は、シュタイナー氏から彼が得た利益を妨げることはできない」

 訴訟文書では、シュタイナーが得るべき手数料の具体的な内容は明らかにされていないが、彼がハースF1にもたらしたスポンサー契約と関係している可能性がある。

 さらにシュタイナーは、ハースF1が自身のイメージとブランドを使い続けることが正しい行為ではないと考えている。

 訴訟文書によると、ハースはシュタイナーがNetflixのドキュメンタリーシリーズ「Drive to Survive」に出演し、最も人気のある登場人物のひとりとなったことで多大な利益を得たという。

「ハースF1は同シリーズで頻繁に取り上げられ、シュタイナー氏の存在はハースF1にますます多くのファンを呼び込むことになった」と訴訟文書には記されている。

「この露出は新興レーシングチームにとって非常に貴重なモノであり、チームは特に悪名高いほど費用のかかるF1という環境下で自らを支えるための付加的な収入源を模索していた」

 シュタイナーは、ハースF1が彼のイメージとブランドを利用して利益を上げ続けていると主張しており、雇用契約が終了した中でそのような行為は許されないとしている。

「ハースF1には、シュタイナー氏の名前、イメージ、肖像を使用する権利も、雇用契約が解除された後、あらゆるメディアでそれらを利用する権利もない」

「ハースF1はシュタイナー氏の名前、イメージ、肖像の無断使用に対して補償を行なっていない」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/guenther-steiner-takes-haas-f1-team-to-court/10605543/
この記事を書いた人 Jonathan Noble

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