リカルド、角田裕毅の速さに及ばず”困惑”。タイム抹消でQ1敗退も「ラップ自体には満足していたのに……」

　RBのダニエル・リカルドは、F1オーストラリアGPの予選Q1でトラックリミット違反によるタイム抹消を受けて18番手。Q2に進出することなく、予選を終えた。

　しかし仮にタイム抹消がなかったとしても、チームメイトでQ3進出を果たした角田裕毅のペースには及ばず、”困惑”しているという。

「ターン4の時点で、いつもより縁石に多く乗りすぎてしまったことを覚えている。だからいつもよりワイドになってしまったんだ。

　リカルドはそう自身のラップを振り返った。

「でも不思議なもので、すでにターン5を過ぎた後で……そのことは忘れていた。だからそのラップを続けたんだ」

「最終的にピエール（ハムリン／レースエンジニア）に言われたときには、すっかり忘れていたんだ。だから納得できるまで時間がかかった」

　リカルドは、角田のタイムを見るまでは、自身のアタックのタイムに満足していたという。

「ラップ自体は満足のいくものだった。今年最高のラップだったんだ」

「僕としてはすべてを出し切った感じだった。でもタイムを見ると、ユウキと比べてまだ十分じゃなかったんだ。僕はまだ少し困惑している」

「あのラップが何を意味するかわかっているからね。『ああ、いいラップだった』と思っていたんだ。タイムは削除されてしまったけど、ラップ自体は間違いなく今年最高の予選ラップだった」

　アルバートパーク・サーキットは半公道サーキットゆえに路面コンディションの改善によるタイム向上の効果は大きいとはいえ、リカルドは角田がQ2で記録した1分16秒791を叩き出す自信はなかったようだ。

　このタイムは、Q1で抹消されたリカルドのタイムである1分17秒466より、0.675秒も速いタイムだ。

「Q2に向けては、どこにそんなにタイムがあったのか分からない。路面の改善で明らかにコンマ2秒は速くなる。でもコンマ6、7秒？　それはない」と、リカルドは語った。

　前戦サウジアラビアGPの後、リカルドはマシンに欠陥が見つかったと発言。マシンが100％機能していない状態だったという。そのため彼は、チームがオーストラリアGPに向けていくつかパーツを変更したとも明かした。

「サウジの後、クルマ全体でいくつかの問題が見えたんだ」

「チームはかなり多くのことを変更し、今週末のためにいくつかの新しいパーツを与えてくれた」

「その結果、良くなったように見えた。というのも、僕が言ったようにクルマにはかなり満足しているんだ。それなのに、いつも以上に苦戦してしまっている」