
マルク・マルケスは、ホンダを離れドゥカティ陣営のグレシーニに移籍して臨んだ初戦となるMotoGP開幕戦カタールGPの決勝で、表彰台を”諦めた”と明かした。
カタールGPのスプリントを5位で終えたマルケスは、決勝レースでも良いパフォーマンスを見せ、レース後半には3番手を走るホルヘ・マルティン(プラマック)にプレッシャーをかけるところまで迫った。
その差は一時0.4秒まで縮まったが、フロントタイヤに苦しんでいたマルケスは、これ以上プッシュするとクラッシュしてしまうと判断したという。
「スタートをなんとかしようと、チームといろいろなことを分析したんだ」
マルケスはそうレースを振り返った。
「それがレースでかなり助けになった。タイヤもうまくマネジメントできた。昨日はそこでも苦戦していたんだ」
「今日はほとんどのライダーがリヤタイヤをマネジメントしていた。でも僕はリヤよりもフロントタイヤの方をマネジメントしていたんだ。というのも他のバイク(ホンダ)では毎年、このコースではフロントタイヤに苦労していたからだ」
「とにかく、ライディングスタイルをどこか改善する必要がある。僕はまだうまく乗れていないからね。でも今日のレースは安定していた」
「ラスト8周でアタックを仕掛けたが、プッシュするようになってすぐにフロントタイヤがだめになってしまった。ラスト2周で諦めたんだ。あと2、3ポイントを獲得するチャンスがあったけど、クラッシュしそうでもあったからね」
「僕は4位でフィニッシュして、ポルティマオ(次戦ポルトガルGP)を2週間待つ方が良かったんだ」
マルケスは、自身のライディングスタイルがドゥカティのバイクで求められるモノに徐々に適応していると感じているものの、テストなどを行なっていないポルトガルGPではゼロからのスタートになると語った。
「ポルティマオは重要な週末になる。マレーシアやここでのテストでは、いいラップタイムを出すのに時間がかかっていたからね。今週末は、2週間前のテストがかなり助けになっていたんだ」
「だから、ポルティマオではゼロからのスタートになる。でもそれとは別に、自分のライディングスタイルは一歩一歩向上していると感じている」
「どこに穴があるのかを見つけるところに来ている。コンマ数秒を稼ぐために、小さな穴を見つけなければならないんだ」
「今のところ、バニャイヤとマルティンが僕より速かったから、彼らから学ばなければならない」