2024.3.8

サインツJr.、虫垂炎でF1サウジアラビアGP欠場決定。新人ベアマンが急遽フェラーリからF1デビューへ

Shameem Fahath

 フェラーリはカルロス・サインツJr.が虫垂炎を患ったことを受けて、サウジアラビアGPの2日目からリザーブドライバーのオリバー・ベアマンを代役として起用することを発表した。

 サインツJr.は既に週の初めの時点から体調不良を訴え、サウジアラビアGP開幕前日の水曜日に行なわれたメディア向けセッションも欠場していた。

 サインツJr.はサウジアラビアGP初日に行なわれた2回のフリー走行には参加し、FP2では7番手タイムを記録したものの、そこに至るまでの24時間が「大変だった」として、マシンを限界まで攻めることができなかったことを認めていた。

 そしてサウジアラビアGPの2日目に行なわれるフリー走行3回目に先立ち、サインツJr.が虫垂炎を患っていることが明らかになった。彼は手術を受けることとなり、サウジアラビアGPの欠場を余儀なくされた。

 代役として氏名されたベアマンは現在プレマからFIA F2に参戦中で、サウジアラビアGPと併催されている第2戦ジェッダの予選ではポールポジションを獲得。フィーチャーレースを先頭から出走する予定だったが、F2へは参加せずに急遽フェラーリからF1デビューを果たすこととなった。

「カルロス・サインツは虫垂炎と診断され、手術が必要となる」

 フェラーリは声明でそう説明した。

「FP3以降、今週末はリザーブドライバーのオリバー・ベアマンが代役を務める。そのため、オリバーは今回のF2選手権には参加しない。フェラーリ・ファミリーはカルロスの早期回復を願っている」

 サインツJr.は初日の走行を終えて、次のように吐露していた。

「正直に言うと、この24時間はとても辛かった」

「木曜日のセッションを終え、走行プランを完了できて満足だけど、F1マシンでこの過酷な高いGフォース(のサーキット)を走るのが、僕にとって最も大変な1日だったことは確かだ。今は少し休みたい」

 ベアマンはフェラーリのヤング・ドライバー・アカデミーの一員であり、すでにプライベートテストでフェラーリのF1マシンをドライブ済み。昨年のメキシコGPとアブダビGPのFP1では、ハースF1のマシンを駆っている。

 そのアブダビの際にベアマンは、F1参戦への想いについて、次のように語っていた。

「準備はできていると思うし、必要なモノが自分には備わっていると分かっている」

「もちろん準備は重要だ。まずその最初のステップを達成するために、十分な仕事をしなければいけない。しかしもし(F1に)招集されたら、準備ができているということに疑いはないよ」

 F2の規定では、ひとりのドライバーが同じ週末にF1とF2の両方に参戦することは許されていない。そのためプレマは、ベアマンが獲得したポールポジションを、手放さざるを得なかった。

「ジェッダでポールポジションからスタートする予定だった3号車を撤退させるのは残念だが、オーリー(ベアマン)がF1デビューするのを嬉しく思う」

 プレマはそうコメントを発表している。

 なおサインツJr.は、2022年のイタリアGPを欠場することになったアレクサンダー・アルボンに続き、虫垂炎に見舞われたドライバーとなった。

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/bearman-replaces-sainz-at-ferrari-for-saudi-arabian-gp-after-appendicitis-diagnosis/10584729/
この記事を書いた人 Filip Cleeren

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