
鈴鹿サーキットで公式合同テストを実施しているスーパーフォーミュラ。テスト初日には運営団体の日本レースプロモーション(JRP)による記者会見が実施されたが、その中で上野禎久社長が、2024年シーズン中にカーボンニュートラルフューエル(CNF)を導入する予定であることを明かした。
モータースポーツ界においても環境対策が叫ばれる昨今、国内カテゴリーのスーパーGTとスーパーフォーミュラ、スーパー耐久では環境にやさしい燃料のテスト、実戦投入が行なわれてきた。スーパー耐久では開発クラスを通して様々なカーボンニュートラルの選択肢を駆使した車両が走っており、スーパーGTでも2023年シーズンからGT500クラスでCNFを導入し、2024年からはGT300クラスでもガソリンと再生可能燃料を1:1で混合した燃料が使われることになっている。
一方でスーパーフォーミュラは開発テストを通して様々なメーカー、種類のCNFをテストしてきたというが、実戦投入に向けては慎重な検討を続けていた。しかしこの度、2024年シーズン中の投入を目指していることが明らかとなった。
会見の中で、スーパーフォーミュラの統一規則における燃料指定の項が「一般市販の無鉛ガソリン」から「シリーズ所管団体が指定する燃料」と変更されていることを絡め、CNF導入の計画について尋ねられた上野社長は、次のように答えた。
「開幕戦は間に合いませんが、シーズン中には導入したいなと考えております。詳細についてはお答えできませんが、シーズン中にカーボンニュートラルフューエルを導入する予定で準備を進めています」
このように、どのようなメーカーのどのような燃料を使うのかについては明らかにされなかったが、現在は導入に向けて様々な詰めの調整をしている段階の模様。シーズン中の導入が想定されることについては、「シーズン途中にインターバルのテストもありますし、そこはスムーズに移行できるように調整を進めてまいります」と上野社長は述べた。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT