
レッドブルは、F1チームの代表を務めるクリスチャン・ホーナーの不適切行為に関する調査を進めているが、モータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、調査に時間がかかっていることについて擁護した。
ホーナー代表による女性スタッフに対する不適切行為の疑いが浮上し、レッドブルは調査を進めている。一方で調査が進められている間もホーナーはチーム代表の地位にとどまり、シルバーストンで行なわれたレッドブルの新車RB20のシェイクダウンやミルトンキーンズでの公式発表にも出席した。
新たなシーズンの幕開けが迫り、この問題がバーレーンでの開幕戦に暗雲を投げかける危険性もあることから、FIAはレッドブルに対し、できるだけ早く調査を終わらせることを優先するよう求めた。
「我々はレッドブル・レーシング内部の疑惑について、レッドブルが独立した調査を開始していることを把握している」
「公正かつ徹底したプロセスを経て、できるだけ早期にこの問題が解決することを我々は望んでいる。現時点で、これ以上のコメントは差し控える」
チーム関係者がプレシーズンテストのためバーレーンに移動している現在も、レッドブルから調査の進展や処分の可能性に関する公式発表はない。
マシンがテストで走行を開始する前に問題が解決するのは、レッドブルにとっても理想的だろうが、マルコはレッドブルがそのために決断を急ぐのではなく、時間をかけてすべての証拠を詳細に評価することが正しいと考えている。
レッドブルの『ServusTV』チャンネルでホーナーの件について、マルコは次のように語った。
「ご存知のように、これは内部調査だ」
「結果が出るのは早ければ早いほどいい。当然、長引けば噂やその他の話が飛び交うことは避けられないからだ」
「しかし、この件に関してレッドブルは非常に良い対応をしていると思う。調査期間が長いのは彼らの責任ではない。彼らは公正な調査を行ない、それに基づいて対応するよう努力している」
ホーナー代表自身は、RB20発表の場で、調査が進んでいる間もチーム内のサポートが揺らぐことはなかったと語った。
「チームはこれからのシーズンに向けて準備しているし、とてもいい状態だ」
「レースに行くことに完全に集中している。バーレーンでRB20の走りを見るのが楽しみだ。そして、みんなが注目しているのはクルマだ。そのことに集中することで、我々はとても団結しているんだ」
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT