
レプソル・ホンダのジョアン・ミルはチームを離れたマルク・マルケスのスタッフ達を引き継いだことで、仕事がやり方などいい影響があり状況が変わったと語っている。
これまで11年間レプソル・ホンダに所属してきたマルケスは、グレシーニへの移籍にあたって知己のスタッフひとりを除いてグレシーニに連れて行くことができなかった。中でもMoto2時代からの付き合いであるクルーチーフ、サンティ・エルナンデスもホンダに残ることになった。
そして2024年シーズン、そのエルナンデス達マルケスについていたスタッフはミルを担当することが決定した。通常ならすでに1年チームに所属しているミルではなく、新加入のルカ・マリーニ担当となるところを、ミルの要望もあり配置を変更したのだ。
チームマネージャーのアルベルト・プーチはこの変更について、次のように説明した。
「これはジョアンからの要望があったため、行なわれたんだ」
「我々はそれが理にかなっていると考えた。サンティは(ミルと同じ)スペイン人で、(これまでミルのクルーチーフだった)ジャコモ・グイドッティは(マリーニと同じ)イタリア人なんだ。ライダーは常に自分と同じ言葉を話すチーフメカとより関係を深められると我々は考えている」
「どちらにせよ、バイクを知り尽くしたプロフェッショナルなんだ。どちらかと言えば、より個人的な相性の問題だ」
そしてミルはクルーチーフを交代したことで、状況が変わったとその効果を語った。
「状況はかなり変わったよ」
「サンティは僕と仕事のやり方がとても合致するんだ。それは、彼が勝ち取ってきたこれまでのタイトルによって裏付けされている。助けになるのは技術的なことだけではないんだ」
「彼がこれほど多く世界選手権で勝ってきたことは、偶然じゃない。僕は彼のメソッドがとても好きだ」