
7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが2024年を最後にメルセデスを離れ、2025年からフェラーリに移籍するというニュースは、発表からしばらく経った今なお話題の中心となっている。しかしフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はこのニュースをあまり気にしていない様子だ。
アロンソはオフシーズンをトレーニングで忙しく過ごしていたため、ハミルトン移籍の第一報も見逃しており、そのニュースを知ったのは1日遅れだったという。
アストンマーティンの新車発表に先駆けてインタビューに応えたアロンソは、ハミルトンの移籍について次のようにコメントした。
「そこまで深く(ハミルトンについて考えること)はなかった。そもそも僕は(発表の)当日、トレーニングをしていたからね」
「あらゆるストレスから逃れていた。だからそのニュースを知ったのも1日遅れなんだ」
アロンソ自身も、2010年から2014年にかけてフェラーリからF1に参戦した経験があるが、ハミルトンが10年以上を過ごしたメルセデスから離れるということは予想外だったと語った。
「正直言うと、驚きだったかなと思う。でもチームを変えること自体に、というわけではない。というのも彼は外から見ればメルセデスと非常に強い繋がりを持っていて、チームに対する忠義のようなものがあると思ったからだ。少し予想外だったね」
「舞台裏の事情は全く知らない。どういうストーリーなのかは分からない。あまり気にしていないんだ」
このように、ハミルトンの決断に関してあまり感知していないといった様子のアロンソだったが、その一方で疑問に感じている部分もあるようだ。
ハミルトンはフェラーリ移籍をSNSで発表するにあたり、「フェラーリの赤をまとって走るという、子供の頃の夢をまたひとつ叶えるチャンスをもらった」と記していた。これについてアロンソはいぶかしげであり、これまでのハミルトンには違った野望があったのではないかとほのめかした。
「12ヵ月前は、それが彼の子供の頃の夢ではなかっただろう? 2ヵ月前だって同じだ。違った夢だったように思う」
「彼がこの経験を楽しめればと思う。とても特別なチームだと思うけど、そこで勝つことができたら本当に特別だ。彼らは既に数年前から非常に速いマシンを手にしていて、大きな目標に向かって戦っている」
「ルイスも戦えるマシンさえあれば、またチャンピオン争いに戻って来られるんじゃないかな」
「昨年末はレッドブルが圧倒的な強さを見せていたとはいえ、フェラーリは予選のラップタイムという点では互角で、その多くで上回っていた。だからマシンの速さは十分にあると思う」
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