
motorsport.comが報じたように、ルイス・ハミルトンがメルセデスから移籍し、2025年にフェラーリ入りするという衝撃的な発表が行なわれた。
motorsport.comの調べでは2月1日(木曜日)の午後、メルセデス代表のトト・ウルフとテクニカルディレクターのジェームス・アリソンが行なったファクトリーでのミーティングで、メルセデスのスタッフにこの移籍が伝えられたという。
ランド・ノリスやシャルル・ルクレールといった有力ドライバーがすでに所属チームと契約しているため、メルセデスはハミルトンの後任を長期的にどうするか熟考する必要がある。
ハミルトンのこの決断が衝撃を与えたのは、F1パドックとファンだけではない。ニューヨーク証券取引所が開くとフェラーリの企業価値は急上昇したのだ。
水曜日の取引を346.78ドル(約50000円)で終えたフェラーリの株価は、木曜日の取引開始後すぐに384.00ドル(約56000円)の高値まで急上昇し、さらに上昇すると予想されている。
健全な受注を背景にEBITDA(利払い・税引き・減価償却・償却前利益)が今年26億4000万ドル(約3864億円)に拡大すると予想されるなど、収益と中核的利益に関する前向きな状況にあり、フェラーリの株価は顕著な一歩の変化を見せていたが、ハミルトンの加入はそれ以上のインパクトを与えたようだ。
ニューヨーク証券取引所におけるフェラーリの株価最高値を記録した結果、フェラーリの推定時価総額は691億2000万ドル(約10兆1171億円)となり、水曜日の取引終了時の624億ドル(約9兆1335億円)を大きく上回った。
1兆円近い企業価値の上昇は、ハミルトンを獲得するというフェラーリの決断に対する大きな信任を意味していると言える。12ヵ月前の株価は252.17ドル(約37000円)だったことを考えると、フェラーリの状況は大きく変わっている。
昨年の夏、ハミルトンはメルセデスと2025年までの契約を結んだが、2025年に関してはオプションに過ぎなかったようだ。そのためハミルトンは契約解除条項を行使し、カルロス・サインツJr.に代わってフェラーリ入りすることになる。
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