
2023年シーズン後半に大躍進を遂げたマクラーレンが、2024年用マシンMCL38のカラーリングを発表。塗り分けが微調整された。
多くのチームは、2月に入ってから新シーズン用のマシンとそのカラーリングを同時に発表することが多い。しかし2024年のマクラーレンは、マーケティング効果を最大限に活かすため、1月の時点でニューマシンのカラーリングのみを先に発表することを決めた。ニューマシンは、2月14日に発表される予定だ。
ヨーロッパ時間の1月16日に発表されたMCL38のカラーリングは、基本的には近年のマクラーレンのマシンのカラーリングに酷似している。しかし昨年型のMCL60と比較すると、フロントウイングとエンジンカバー後端のオレンジ色で塗られた部分が広くなった。これによりエンジンカウルとコクピット前は、パパイヤオレンジと黒ながら、1980年代から1990年代のマールボロ・マクラーレン時代のような塗り分けがより顕著になった。
なお2024年のマシン名は、前述のとおりMCL38となることも明らかになった。2023年はマクラーレンの60周年を記念して、従来の命名ルールに反してMCL60と名付けられた。前代はMCL36であったため、本来ならば2024年マシンはMCL37とすべきところだが、この37は飛ばされ、MCL38という車両名になる。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、カラーリング発表に際して次のように語った。
「新シーズンに先駆けて、2024年のF1マシンのカラーリングを発表できることを、嬉しく思っている。デザインは素晴らしく、来月コース上でそれが走るのを見るのが待ちきれない」
なおブラウンはカラーリング公開に先立って限られたメディアを対象にしたインタビューに応じ、カラーリングに微調整が加えられた理由と、今季のマクラーレンの目標について語った。
「自信を持っている」
そうブラウンCEOは語った。
「マクラーレンのスタッフ全員が、オフシーズン中に素晴らしい仕事をしてくれたと思う」
「もちろん開発はまだまだ続くので、これで終わりではない。発表会に登場させるマシンは完成したばかりだが、1年を通じて改善し続けることが期待されている」
「マシンの見た目は素晴らしいと思う。これは、ファンから寄せられたフィードバックに応えたものだ」
「パパイヤオレンジは明らかに、我々にとって非常に重要だ。我々のマシンを見ればそれがマクラーレンだと分かっていただけるように、非常に特徴的なモノであることを確実にしたいと考えている」
「我々には、最高のビジネスパートナーが揃っていると思う。Chrome、Cisco、OKXなどが目立つような、そんなマシンにしたいと思っている」
「ランド(ノリス)とオスカー(ピアストリ)が乗り込むのがとても楽しみだ。どちらも完全に準備が整っており、すぐにでも走り出すことができる」
なおノリスはマクラーレンのプレスリリースに、次のようにコメントした。
「新しいシーズンを楽しみにしている」
そうノリスは語った。
「F1で6年目のシーズンになる。昨シーズンの終盤にチームとして得た勢いを引き継ぎ、バーレーンから本格的に走り出したいと思っている」
「新しいカラーリングは、昨年の強化の一部が含まれて見た目も良く、僕と同じように、ファンのみんなも気に入ってくれると思う」
「ファクトリーの全員が、オフシーズン中に信じられないほど懸命に働いてくれた。2024年型マシンのステアリングを握り、グリッドの先頭を目指してライバルに挑戦するのが待ちきれない」
F1で2年目のシーズンを迎えるオスカー・ピアストリも、「2024年のカラーリングは本当に格好良い。僕にとって2シーズン目、マクラーレンの印象的なカラーリングのマシンでレースができるのを楽しみにしている」と語った。
「ルーキーイヤーには、チームと特別な思い出を作ることができた。表彰台を2回獲得し、F1スプリントでは勝利を収めることもできた」
「このリザルトを新シーズンの序盤に繋げ、ライバルたちとしっかりと競い合って、ファンの皆さんにもっと思い出に残る瞬間を提供できるよう、チーム全員で頑張っていきたいと思う」
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