
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、アップデートを投入した日本GP以来、シャルル・ルクレールの調子が「ずっと良い状態」になったと語った。
フェラーリは9月の鈴鹿で、マシンの空力効率を向上させるための新たなフロアを投入。フロントのフロアフェンスやフロアエッジ、ミッドフロア、ディフューザーのサイドウォール、サイドポットのアンダーカットなどの変更と一体となって機能した。
マシンの空気抵抗を減らしたことで、ルクレールはそれ以前より快適に走らせることができるように。アップデートによるラップタイムへの効果はそれほど大きなモノではなかったものの、ルクレールはシーズン終盤の5レースで3回のポールポジションと3回の表彰台を獲得した。
「日本で我々は小さなアップデートを行なった。純粋なパフォーマンスという点で、それがより大きなモノであったかどうか分からないけど、快適さという点ではシャルルにとって非常に有益だったと思う」
バスール代表はそう語った。
「シーズン終盤、特に最後の6〜7レースではシャルルの調子がずっと良かったと思う。ポジティブな作用が働いた。一貫性に関して一歩前進できたし、マシンを少し改良することができたと思う。レースでプッシュする必要も少なくなった」
レッドブルの後ろで繰り広げられたコンストラクターズランキング2位争いはコンマ数秒の差で決着がつき、フェラーリはメルセデスに僅差で敗れた。しかしバスール代表は、ルクレールとカルロス・サインツJr.のパフォーマンスを疑うことなく、この結果を受け入れた。
「些細な違いが問題になることもある。結局、我々はコンマ数秒の話をしていて、週末ごとに彼らがアスリートとして戦っていることを受け入れる必要がある」
「(ロジャー)フェデラーがウィンブルドンで勝った翌日に負けることもある。アスリートにはアップダウンが付き物だということだ」
「我々のスポーツで言えるのは、5年前のメルセデスを見るとコーナーひとつでミスをしてもポールポジションだったが、現在は違うということだ。今は1コーナーでもミスをすれば予選Q1落ちだ」
「マクラーレンの2台を見ると、彼らは(ラスベガスGPでは)Q1敗退を喫したが、(アブダビGPでは)ポールポジションを争った。これはマックス(フェルスタッペン/レッドブル)以外の全員に当てはまるし、チェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)にも当てはまる。1回の変更であまり重大な結論を出す必要はないということだ」