
FIAは今年7月から、世界ラリー選手権(WRC)のタイヤサプライヤー入札を実施していたが、2025年から2027年までのタイヤサプライヤーとして韓国のハンコックが選ばれた。
2021年から、ミシュランに代わってピレリがタイヤサプライヤーを務めていたが、ピレリは次期タイヤサプライヤー入札に参加しておらず、供給継続を見送っていた。
そして今回のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、ハンコックのサプライヤー契約が承認された。
「WMSCは、2025年から3年間の契約で、ハンコックをFIA世界ラリー選手権の公式タイヤ・パートナーおよびサプライヤーに任命するというWRC委員会の勧告を承認した」
「この決定は、サプライヤーの能力、持続可能性、技術的品質、タイヤ1本あたりのコスト、マーケティングなどの基準に基づき、FIAが7月に開始した詳細な入札プロセスを受けたものである。ハンコックは、2024年のシーズン終了をもってWRCのシングル・サプライヤー契約が終了するピレリに取って代わることになる」
motorsport.comの調べによると、ハンコックは今回のタイヤサプライヤー入札で、2011年から2020年までオフィシャル・サプライヤーとしてWRCにタイヤを供給していたミシュランを退けたようだ。
ハンコックにとって、WRCへのタイヤ供給は初めて。また2027年にはWRCのラリー1規則が変更される予定であり、ハンコックは新レギュレーションにも対応することになる。
ハンコックは2000年代からラリー用タイヤの開発を行なっており、今年はジュニア・ヨーロピアン・ラリー選手権の公式タイヤサプライヤーに指名されている。
FIAの入札では、入札者は少なくとも2スペックのグラベルおよびターマックタイヤと、スノータイヤ(許可がある場所ではスタッドを装着)およびターマックのウインタータイヤ(スタッドなし)のタイヤを製造しなければならない。冬用のタイヤ2種類は、異なるタイプ/コンパウンドでも構わないとされている。
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