MotoGP第19戦カタールGPの決勝で10位に終わったプラマックのホルヘ・マルティン。苦戦の原因はタイヤにあったと批判しているが、最終戦を迎えた今もサプライヤーのミシュランからは何も連絡はないと語った。
マルティンはカタールGPスプリントレースで勝利し、タイトル争いで首位のフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）を7ポイント差に追い詰めていた。しかし決勝レースでは一転して苦戦し、10位フィニッシュ。21ポイント差と苦しい立場へ追いやられた。
レース後、マルティンは苦戦についてリヤタイヤが”石のようだった”ことが原因だと語り、サプライヤーのミシュランに対し怒りをあらわにすると、勝利が「彼ら（ミシュラン）に盗まれたような気分だ」とまで口にした。
ミシュランも問題を調査しているが、最終戦バレンシアGPの木曜時点ではまだマルティンには何も連絡は来ていないという。
カタールでの問題についてミシュランから連絡はあったかと聞かれたマルティンは「いや、まだ何もない」と答えて、次のように続けた。
「あれは厳しいレースだった。始まってすぐにとても苦戦してしまったからね。でもまだ答えはもらっていない。分析するには時間がかかることだ」
「僕は結構衝動的な部分もあるし、レース後には少し話しすぎたかもしれない。何が起こったか正確には分かっていないけど、1～2ヵ月もすれば分かるだろう」
またマルティンは「カタールGPで起きたことを忘れるのは簡単だった」と述べており、今は失うものも無いため、バレンシアGPにリラックスして挑めるという。
「ああ、前戦の結果もあって、今はより厳しくなっているのは確かだ」
「良い形で進んでポイントも縮めていたけど、今はかなり離されてしまった」
「だからこそとてもリラックスしている。カタールGPの後、勝つのがとても難しいというのはすでに理解できていたからね」
「今シーズンを通じてやってきたことには満足しているんだ。今の僕には失うものは無いし、週末を全部楽しんだ（スプリントと決勝の）2レースを勝てるように頑張りたい」
「（舞台のリカルド・トルモ・サーキットは）楽しく、僕が速いコースだし、それをできるだけの力が僕にはある」
「僕からしてみれば、（カタールGPを）忘れるのは簡単なことだった。僕のミスじゃないって分かっていたからだ」
「今週末にだけ集中する必要がある。以前は21ポイント差が大きかったかもしれないけど、今はそれほどではない」
「まだチャンスはあるんだ。だから良い事が起こるかもしれない。2位フィニッシュだって良い事だし、もし勝てばそれは素晴らしいどころじゃない」
