
アルファタウリの角田裕毅は、今シーズンのF1最終戦アブダビGPに向けて、残っている力を出し切り、退任するフランツ・トスト代表の笑顔を見たいと語った。
前戦ラスベガスGPでは、1周目の混乱を乗り切り最後尾から12番手まで順位を上げた角田だったが、寒いコンディションとスムーズな路面でタイヤを上手く機能させるのに苦労。最終的にはマシントラブルでリタイアとなった。
最終戦アブダビGPの舞台ヤス・マリーナ・サーキットの天気予報は気温29度前後となっており、ラスベガスのようにウォームアップに苦労することはないだろう。
角田は、2021年に4位となった良い印象のあるアブダビで、ウイリアムズからコンストラクターズランキング7位を奪取するために、チャンスを最大限に活かしたいと意気込んだ。
「2年前に4位でフィニッシュしたヤス・マリーナにはいい思い出があります。いくつかアップデートもありますし、最終戦に役立つだけでなく、来年にも役立つはずです」
そう角田はチームのプレスリリースに語った。
「ベガスでは僕たちもウイリアムズもポイントを獲得できませんでした。ただ7ポイント差は変わっていませんし、コンストラクターズランキングでの僕たちの戦いはまだ続いています」
「週末を通してすべてをまとめ、マシンからすべてのパフォーマンスを引き出し、どんなチャンスも最大限に生かすことが重要だと思います」
「新しくなったコースレイアウトでもオーバーテイクは簡単ではないので、予選はとても重要になります。クルマがいいパフォーマンスを見せてくれることを期待していますし、暖かいコンディションなので、ラスベガスで大きな影響を受けたタイヤのウォームアップの問題は起きないでしょう」
アルファタウリにとって今回のアブダビGPは、その前身であるトロロッソ時代から18年にわたりチーム代表を務めてきたフランツ・トストにとってのラストレースでもある。
角田はトスト代表がいなければ今の自分はないと語り、疲れている中でも力を振り絞り、良い結果を出して彼を笑顔にしたいと話した。
「フランツ・トストは僕が一緒に仕事をした唯一のF1チームボスです。今年は彼のために戦ってきたと思っていますし、チーム代表としての最後のレースで、彼のためにウイリアムズを倒したいと思っています」
「彼がやってきたことには感謝しています。彼がいなければ、僕はここでレースをしていなかったですし、彼のアドバイスがなければ、これほどの進歩はなかったでしょう。いい形でシーズンを終えて、彼の笑顔を見ることができることを願っています」
「これまでの3戦とシミュレータ・セッションを合わせ、かなり疲れました。なのでオフを楽しみにしています。どのレースでも全力ですし、今週末も100%の力を出し切ります。アブダビで残っているエネルギーをすべて使い果たしますよ」
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