
世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンDAY3のSS14では、TOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組がステージ優勝を挙げた。
舞台は今回2走目となる三河湖SSで、全長14.78kmのステージ中間には熊野神社の前を直角に曲がるセクションがあり、ラリージャパンの名所となっている。
勝田はDAY2のSS2でクラッシュを喫したことで大きく後退していたが、SS13までに5回のステージ優勝。総合順位で猛追を見せていた。勢いはSS14でも変わらず、先頭出走となったヒョンデのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組の10分03秒6を0.8秒上回って暫定トップに立った。
しかし、ここでなんと雪が降り始めた! DAY3午後のループに向けてウエットタイヤを選択しているドライバーはおらず、コンディション変化によって、出走順が後ろになればなるほどペースを上げられない状況に。M-スポーツのオット・タナクは「クリスマスだね!」とジョークを飛ばした。
勝田のタイムを上回ることができるドライバーは現れず。勝田がSS14をステージ連勝という形で制した。
トヨタのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、セバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は総合トップ3をキープしたものの、SS14では出走順が後方となっていたことで大きくタイムを失った。
勝田はラリージャパンで6度目のステージ優勝を挙げ、総合順位でもWRC2勢を1台交わして6番手に浮上。4分30秒以上あった総合トップのエバンスとのタイム差を3分51秒9まで縮めた。走行直後、勝田は「総合4位が目標です」と語った。
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