
愛知県と岐阜県を舞台に争われる世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパン。DAY2を終えた時点では、TOYOTA GAZOO Racingのエルフィン・エバンスが総合トップとなった。
DAY2は降雨により波乱の1日に。DAY2を締めくくる豊田スタジアムでのSS8を前に、Rally1では3台が姿を消した。トヨタの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は午前中のSS2でクラッシュを喫したものの、午後のSS2ではステージ3連勝を挙げた。
前日の深夜から降り続いた雨は午後にかけて小康状態となり、豊田スタジアムの上空には晴れ間も確認できた。ただSS7終了後のサービスパーク・コアタイムを前に再び雨粒が豊田スタジアムの特設コースを濡らした。
仮設コースということもあり、豊田スタジアムの路面が水はけが悪く、SS8は完全なウエットコンディションでのデュアルSSとなった。
SS8のオープニングアクトはWRC2勢が務めたが、いきなりダニエル・チューイスト/カミル・ヘラーがスピンを喫するというアクシデントがあった。その後も福永修/齋田美早子がリヤを滑らせてウォールにヒットするシーンがあったものの、幸いどちらも大事には至らなかった。
WRC2上位勢の走行を終えて、Rally1が出走。まずはオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデ)とカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ)の2台が争い、タナクが0.1秒差でロバンペラを下した。
次の走行はセバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタ)とエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデ)の組み合わせ。オジェはSS5でマシン左サイドにダメージを負い、ロールケージ修復によって1分のペナルティが科されたが、この前のサービスで修復を済ませることができたようだ。ラッピとオジェのバトルは、同じく豊田スタジアムで争われたSS1でも最速タイムをマークしたラッピに軍配が上がった。
会場のボルテージが一気に上がったのはRally1勢最後の組み合わせ。勝田とエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組のトヨタ同門対決となった。
勝田はエバンスを下したものの、ラッピの2分フラットというSS8最速タイムに1秒届かずステージ2番手。同タイムでオジェが並んだ。
総合順位では依然エバンスがトップ。オジェが1分49秒9遅れの2番手、ロバンペラが2分06秒6秒遅れで3番手に続き、DAY2終了時点でトヨタが総合トップ3を独占した。
DAY2序盤の混乱もありWRC2勢が総合4〜6番手に食い込み、7番手にラッピ、8番手にタナクが並んだ。勝田はトップから5分07秒9遅れの9番手でDAY3を迎えることとなった。
なおSS8では、最終タイトコーナーのイン側のラインで姿勢を乱すドライバーが続出。勝田貴元の実父である勝田範彦/木村裕介(TOYOTA GAZOO Racing WRJ)、ミゲル・ディアス・アボイティス/ロドリゴ・サンジュアン・デ・エウセビオがウォールの餌食となった。その影響により、SS1に続いてSS8でもステージが中断された。
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