2023.11.17

サインツJr.、忙しすぎるラスベガスGPの週末に”再考”を要求「少し詰め込みすぎになっているように感じるよ」

Ferrari

 F1ラスベガスGPの走行開始を前に、ドライバーたちは既に多忙な日々を過ごしている。水曜日にはメインストレートでオープニングセレモニーが開かれ、全ドライバーが登場。グランドスタンドに詰めかけた観客に挨拶を行なった。

 しかしカルロス・サインツJr.は、ラスベガスGPではやることが多すぎるとして、F1に再考を求めている。

 水曜日のオープニングセレモニーでは、グリッド上に並べられた大きなボックスの上に、各チームのドライバーが登壇。グランドスタンドに向けて顔見せを行なった。またカイリー・ミノーグやサーティー・セカンズ・トゥ・マーズ(Thirty Seconds to Mars)らのライブパフォーマンスも披露された。

 またこの前には、新しく設立されたゴルフコンペ”Netflixカップ”が行なわれ、サインツJr.やランド・ノリス、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーらが参加した。

 23戦からなるシーズンの終盤に、いつもとは異なる多忙なスケジュールが追加されるのは厳しいとして、サインツJr.は週末のスケジュールを再考する必要があると主張する。彼は多くのイベントが行なわれたことにより、事前にコースを歩いて下見することができなかったという。

「将来のことを考えると、スケジュールが年々厳しくなっている。週末のレースのやり方については、再考する必要があるだろうね」

 サインツJr.はそう語った。

「週末のスタートが遅くなるのではなく、早まりつつあると言ってもいいと思う。開催レース数が増えているけど、時々全てが繰り返しになっているように感じる。全てのことが、少し詰め込みすぎになっているように感じるところまで来ている。やりすぎのようになっているかもしれない」

「実際、彼ら(リバティメディア)がこのスポーツのために多大な貢献をしていると思うこともある。ショーを披露してこのスポーツをより良くしようとするのは、悪いことじゃない。でもその一方で、反復的になっていて、ほとんど役に立っていないと感じられることもある」

 しかしサインツJr.は一方で、ドライバーはプライベートジェットやファーストクラスに乗って移動し、最高のホテルに宿泊することができる特権階級であることも認めた。その上、チームの他のスタッフよりも遅くサーキットにやってきて、早くサーキットから引き上げるという恵まれた存在であるとも指摘した。

 ノリスもサインツJr.同様に、やることが多いとしながらも、その必要性については一定の評価を下している。

「数年前よりも今の方が、ショーという側面が強くなっているのは間違いない。正直に言って、僕はここでドライブしたいだけだ。僕はオープニングセレモニーのようなことをするのが、全然好きじゃないんだ。楽しんでやっていることではないよ」

 ノリスはそう語った。

「でもそのようなことの多くは、F1の一部であることは承知している。それに反対するつもりはない。これはビジネスだし、そういうことの全てを考慮して、最終的にはやらなければいけないんだ」

 F1は2022年のシーズン中に、週末のスケジュールを変更。それまでは木曜日に行なわれていたFIAの公式記者会見を金曜日に変更した。

 しかし金曜日に会見が行なわれ、その直後にフリー走行が実施されるという実に忙しいスケジュールとなったことで、公式会見は今季から以前のように木曜日の実施に戻され、グリッド上のドライバーの半数がこれに呼ばれるという形になった。

 なおアストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、投資額のことを考えれば、ラスベガスGPが「他と異なる扱いと、少し特別なショー」を行なうに値すると考えている。しかし、それを実施するためには、他の任務をスケジュールから取り除くべきだと考えている。

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出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/sainz-f1-needs-to-rethink-overdone-weekend-schedule/10547356/
この記事を書いた人 Matt Kew

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