
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1サンパウロGPのスプリントを危なげなく制した後、決勝レースもほとんど苦労せずに勝利したように見えた。
しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンにタイヤをケアしながらもリードを広げるという、相反することを求める必要があったため、一筋縄ではいかないレースだったと語った。
「”バトル”は間違いなくあったと思う」
「ランドはスタートでベストのタイヤを使っていたし、彼の一番の狙いはおそらくスタート時だった」
「だから、1周目の終わりでマックスがトップをキープしているのを見て安心した」
「その後、レースはいたちごっこになった。タイヤをいたわり、負担をかけすぎないようにしなければいけなかった。ドライバーにはタイヤに気を配りながら、ギャップを広げろと言っているんだ。それに、ここではトウ(スリップストリーム)がとても強力だ」
「でもスプリントのときと同じように、マックスは信じられないほどうまくコントロールして、ギャップを広げ始めることができた。そしてランドと同じ周にピットインし、ピットストップでリードを5秒強まで広げたんだ」
「それからミディアムタイヤを履いた最後のスティントは、すべてをコントロールすることができた」
「最終的には順調だったが、マクラーレンはここ数レース、間違いなく我々に最も近いライバルだった」
フェルスタッペンもホーナーの評価に同意しており、外から見ればすべてが順調に見えたものの、レース中にはノリスに翻弄された局面もあったという。
「外から見ると簡単そうに見えるかもしれないけど、ほとんどのスティントでランドは僕のラップタイムに合わせていた」
「いつも(スティントの)最後の5周から10周くらいは、僕たちの方がタイヤのデグラデーション(性能劣化)が良くなっているように見えた。でも、どのスティントでも最初のほうは集中しなければならなかったし、ミスをするわけにはいかなかった」
「それにここはデグラデーションが大きいから、ドライビングは簡単じゃないんだ。何の心配もなく、ただリラックスしてクルマをコーナーに放り込むというわけにはいかない。本当に集中して走らなければならない。幸運なことに、今回は戦略やピットストップなど、すべてがうまくいった。だから、とてもハッピーだよ」
マクラーレンがレッドブルの最も安定した挑戦者とみなされている一方で、ホーナーは誰が後ろにいてもチームには違いがないと言う。
「この1年間は、時期によっていろいろな人が(2番手に)いた。タイムシートで誰が後ろにいようと、ほとんど関係ない。自分たちがトップにいる限り、それに集中するんだ」
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