
F1サンパウロGPのスプリントで2位となったランド・ノリス(マクラーレン)は、スタートで後退してしまったことに納得できておらず、改善が必要だと語った。
ノリスはスプリントシュートアウトでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を上回るタイムを記録してポールポジションする速さを見せた。しかしスプリントが始まると、最初の蹴り出しこそ良かったものの、フェルスタッペンに途中で並ばれてしまいターン1で前に出られてしまった。
ノリスはスタートのアプローチを少し安全に行き過ぎたかもしれないと認めつつも、フェルスタッペンに追い抜かれてしまったことを納得できていないようだ。
「見直してみないといけないね」と、ノリスはスタートシーンについて語った。
「これは振り返ってみるべきことだよ。僕の最初のスタートは良かった。でもスタートの後半部分では、ちょっとコンサバだったかもしれない」
「ホイールスピンは何もなかったと思う。少し安全な側に立っていただけだったんだ。だから明日に向けて改善すべき点があるね」
またフェルスタッペンもスタートで重要だったのは直後の蹴り出しよりも、後半部分だったと語っている。
「スタートで前に出ようとするのは、もちろん重要なことだった」
フェルスタッペンはそう語る。
「スタートの最初の瞬間は素晴らしいモノじゃなかったと思う。でもスタートの後半はすごく良かった。それで僕らは並ぶことができた。その後はマネジメントの問題だった」
フェルスタッペンに先頭を奪われた後、ノリスはジョージ・ラッセル(メルセデス)にも追い抜かれてしまったため、さらに厳しい状況となった。
ただノリスはラッセルからポジションを奪い返すことができ、その後はフェルスタッペンから大きくは引き離されずになんとか食らいついていくことができた。
「1周目はジョージとちょっと”居眠り”していたけど、その後のペースには強力なものがあった」とノリス。
「マックスのことを捕まえようとしたけど、十分ではなかった。でも楽しかったよ」
ノリスはフェルスタッペンに挑めるだけのペースが無かったことを少し残念がったが、レッドブルとフェルスタッペンを相手に負けることは恥ずかしいことではないとも語っている。
「必ずしも戦うことについて話しているわけではないんだ。マックスだけど、F1史上でも最高のマシンと最高のドライバーと競うことについて話しているんだ」
「これまで程には良いとは予想していなかったコースで、突如としてレッドブルと戦うようなつもりはない」
「良い意味のサプライズやポジティブなことがたくさんあった。当然、明日はまたトライするけど、もう少しオーバーテイクをしていかなければいけないだろう」