マルク・マルケスのホンダ離脱とグレシーニ加入によって、2024年のシートを喪失してしまったファビオ・ディ・ジャンアントニオ。しかし彼はマルケスと入れ変わる形でレプソル・ホンダへと加入するかもしれない。

　ホンダとしては2025年に多くのライダーが契約の節目を迎えることから、2024年に向けてマルケスの後任となるライダーと1年契約を結ぼうとしている。このことが足かせとなり、当初アプローチしていたミゲル・オリベイラ（RNF）との交渉は進まなくなってしまったと見られている。

　そしてそんなホンダが目を付けたのがディ・ジャンアントニオ。オーストラリアGPでは初表彰台を獲得するなど、好結果を収めたことでより注目が集まった。

　タイGPでは彼のマネージャーらがホンダと話し合いを行なうという情報があった。詳細についてはディ・ジャンアントニオも明かしていないが、彼は「素晴らしいことが起こると思う」と語るなど、ホンダ移籍に向けて進展があったことを匂わせている。

　タイGPで、自身の将来に関して近いうちにニュースを共有できるかどうかを尋ねられたディ・ジャンアントニオは、こう答えている。

「そうだね、期待しよう」

「僕らが取り組みを進めているのは確かだし、皆に良いニュースをお知らせできることを僕も期待している」

「でも本当に素晴らしいことが起こると思う。それで、今のところは急いではいないんだ」

「今週を楽しみたいし、自分の将来の準備をスタッフと上手く進めて、様子を見てみよう。マレーシアで何かお知らせできるかもしれない」