
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1メキシコシティGPの決勝スタートで地元の英雄であるセルジオ・ペレス(レッドブル)と接触。ファンから大ブーイングを浴びたが、避けようがなかったとルクレールは説明した。
予選ではフェラーリがフロントロウを独占し、ルクレールがポールポジションを獲得。本人たちも驚く結果となったが、決勝レースはスタート直後からフェラーリ勢は思い通りのレースを展開することができなかった。
レッドシグナルが消え、スタートが切られると、レッドブル勢の蹴り出しが良く、ターン1に向けて3ワイドで進入。ルクレールはイン側のマックス・フェルスタッペン、アウト側のペレスに挟まれる形となった。
しかし彼ら全員が無事にコーナーを通過する余裕はなく、ペレスの右リヤがルクレールの左フロントと接触してしまった。弾かれたペレスのマシンはエスケープロードでスピン。なんとかピットに帰還したもののサイドポンツーンに穴が開くなどマシンには大きなダメージがあり、リタイアせざるを得なかった。
ルクレールはフロントウイングにダメージを負いながらも3位となったが、レース後のインタビューではメキシコのファンからブーイングを浴びてしまった。
しかし彼は、2台のレッドブルに挟まれ衝突を避ける余地がなかったと説明し、自己弁護した。
「ブーイングがすごかったね……みんな」と彼は観客に対して語った。
「正直なところ、僕には行き場がなかった」
「僕はレッドブル2台の間にいて、不運にもチェコ(ペレス)と接触してしまった。でも行き場がなかった」
「クルマにダメージを負ってしまった。そして残念ながらチェコのレースは終わってしまった。でもそうだね。僕たちはレースの結果を最大化できた」
「もちろん、チェコのレースをあんな形で終わらせてしまったのは残念だけど、わざとやったわけじゃないんだ。行き場がなかったんだ」
ルクレールは、ケビン・マグヌッセン(ハース)のクラッシュによって出された赤旗からの再スタート後、ハードタイヤでの最終スティントが理想的なものではなかったと認めた。
「リスタート後のハードでは少し苦戦した」
「ルイスはミディアムですごく速かったし、彼らはデグラデーションがすごく良かった。今日は彼らの方が良かったんだけどね」