2023.10.30

リカルド、7位入賞で6ポイントゲット! アルファタウリのランキング最下位脱出に貢献「メルセデスと戦えたということに、大いに満足すべきだ!」

Andy Hone / Motorsport Images

 アルファタウリのダニエル・リカルドは、F1メキシコシティGPの決勝レースで7位を手にし、6ポイントを獲得。アルファタウリに復帰して以降初の入賞を果たした。

 リカルドは予選でチームメイトの角田裕毅のサポートも受け、Q3まで進出。そのQ3でも素晴らしいアタックを披露し、4番手で決勝に駒を進めた。

 その決勝でもリカルドは好ペースを維持。スタート位置からポジションを落としたものの、アルファタウリとしては今季最高位となる7位でフィニッシュしてみせた。これでアルファタウリは、前戦アメリカGPでの角田の8位に続き、2戦連続での入賞。コンストラクターズランキング最下位を脱したばかりか、8番手まで浮上してみせた。

「全てがかなりうまくいったと思う。そして赤旗の恩恵を受けたのは間違いない。大きな事故だったから、あまり大きな声では言えないけどね」

 この日の好結果の要因について尋ねられたリカルドは、そう証言した。

「その後全車がピットレーンに戻った。そして、一部のマシンは、僕らが持っていないタイヤを使えることになった。その時点では、ピットウォールも少しナーバスになっていたと思う。でも結局6ポイントを手にすることができた。最終的にはジョージ(ラッセル/メルセデス)を追いかけたんだ。全体的に見て、僕らはそのことを満足しなければいけないと思う」

 リカルドはレース終盤、ラッセルにプレッシャーをかけ続けた。しかしオーバーテイクを成功させるには至らず……最終的な差は0.35秒だった。

 今季のアルファタウリは、開幕からずっと厳しい戦いが続いてきた。メルセデスと互角に渡り合うなんて、夢のまた夢……しかし今回それを実現した。そのことに満足すべきだと、リカルドは言う。

「できる限りのことをやったよ。でも、少し奇妙な感じだった」

 そうリカルドは語る。

「スティントの最初は、終盤ほどフィーリングが良くなかった。タイヤのリズムを掴むのに少し時間がかかったように感じたんだ。でもその後、最後の10周は本当に限界までプッシュすることができた」

「ジョージに追いついたことで、彼のタイヤを少しばかり痛めつけることができたと思う。でも、それは簡単なことじゃなかった。こんなに近付けるとは予想していなかった」

「彼はうまく走っていたし、ディフェンスもうまくやっていた。でも僕らは挑んだんだ。最終的には6位を逃したことよりも、メルセデスと戦えることのの方が満足すべきことだと思う」

 リカルドは、次戦サンパウロGPでも入賞を目指すと明言した。

「先週、ユウキが5ポイントを獲得した。そしてチームにとってはそれが非常に重要なことだった。みんな側転したり、バク転したり、大盛り上がり、大いに喜んだ。でも1週間後にまた6ポイントを手にした」

「今回のような週末が今後も続くかどうか、それを現時点で理解するのは難しい。ブラジルは、特性が全く異なるサーキットだからね。でも似ている部分もある」

「ブラジルも標高は高いし、ダウンフォースもかなり大きい。だから来週のブラジルは問題ないと思うよ」

「今回、僕らは良い週末を過ごすことができた。ただ、良い準備ができていたんだ。そして僕らのセットアップの方向性は、マシンに自信を持つという面で役立つだろうと分かっていた」

「まだ伸びしろが残っているのは、確かに嬉しいことだ。レース中もそうだったけど、最初のセクターは平凡なパフォーマンスだったし、シケインはあんまり安定していなかった。だから改善できる部分はまだいくつかあるんだ。とはいえ、今週末については非常に満足している」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/f1-2023-rd20-mexico-city-race-ricciardo-comments/10540334/
この記事を書いた人 田中健一, Mandy Curi

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