
アストンマーチンのランス・ストロールは、F1メキシコシティGP決勝をピットレーンからスタートすることになった。
ストロールは土曜日の予選でQ1落ちを喫して元々17番手からスタートする予定だった。チームメイトのフェルナンド・アロンソも13番手止まりと、この週末アストンマーチンは大いに苦戦していた。
状況を好転させるべく、アストンマーチンは既に後方スタートが決まっていたストロールのマシンに手を加えることを選択。サスペンションセットアップの微調整など、パルクフェルメルール適用下にあるマシンの仕様を全面的に変更した。
仕様の異なるパーツがマシンに装着されたため、パルクフェルメルール違反により、ストロールはピットレーンからスタートすることとなった。
ストロール車の変更点はフロアアッセンブリー、サイドポッドボディワークパネル、リヤビームウイング、リヤアンチロールバー、フロントブレーキの摩擦材。サスペンションのセットアップにも手が加えられた。
FIAの声明には次のようにある。
「上記の部品は全て、2023年F1競技規則第40.3条に従い、当該チームからの書面による要請を受けて、FIAテクニカルデレゲートの承認を得て交換された」
「しかし、上記の部品は元々使用されていたモノとは異なっており、(書面による要請を受けたFIAテクニカルデレゲートの承認を得て)サスペンションのセットアップにも変更が加えられたため、カーナンバー18(ストロール車)は2023年F1競技規則第40.9条に従ってピットレーンからスタートする必要がある」
アストンマーチンはスプリントフォーマットで行なわれた前戦アメリカGPでも、ストロールとアロンソはピットレーンスタートを選択。アロンソはマシントラブルによりリタイアとなったものの、ストロールは7位入賞を果たした。
なお、メキシコシティGP決勝ではアルファタウリの角田裕毅と、ウイリアムズのローガン・サージェントがグリッド降格ペナルティを受けてスタートすることとなっている。
角田は今回、規定数を超えたパワーユニットとギヤボックスを投入したためグリッド最後尾が決まっており、サージェントは土曜日の予選で角田をイエローフラッグ提示中に抜いたため10グリッド降格となった。
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