
ホームレースであるF1メキシコシティGPを迎えたセルジオ・ペレス(レッドブル)は予選5番手となった。
3番手となったチームメイト、マックス・フェルスタッペンとの差は0.160秒。ここ数ヵ月のレースで最もフェルスタッペンとの差が小さかったといえる。
ただそれ以上に、衝撃だったのはダニエル・リカルド(アルファタウリ)がレッドブル勢に割って入る4番手となったことだ。リカルドは予選を通して好調を維持。Q1で4番手、Q2で5番手と安定して上位につけての好グリッド獲得となった。
リカルドはペレスとレッドブルのシートを争っていると考えられているが、F1復帰後にレッドブルのシートにふさわしい実力があるとアピールできたのはこれが初めてだったと言えよう。
「まあ、ダニエルはすごいラップをしたよね」とペレスは語った。
「僕のシートを欲しがっているのはダニエルだけではないと思う」
「このシートを欲しがっているドライバーはたくさんいると言える。それは素晴らしいことだ。彼らがそれにふさわしいなら、僕もハッピーだよ」
ペレスは、アルファタウリがメキシコでこれほど競争力を発揮するとは思っていなかったと認めた。
「ああそうだね。フェラーリもそうだけど」と、彼はフロントロウを独占したフェラーリ勢についても言及した。
「でも、それが現実だ。Q3での僕たちの伸びはあまり良くなかったと思う。結局のところ、そうする必要のないタイヤセットを失ってしまったのかもしれない」
「予選が終わってみなければ分からなかったことだけど、Q3での伸びが足りなかったのは本当に痛かった。コンマ1.5秒からコンマ2秒の差で、僕らの人生は完全に変わってしまう。それが現実だ」
ペレスは、ちょっとしたコンディションの変化も、そうしたパフォーマンス差の要因だと示唆した。
「特に予選の間に気温が少し上がって、3~4度路面温度が上がった」
「他の場所ではそれほど影響は感じないけど、(標高の高い)メキシコではかなりバランスが変化するんだ。いつもギリギリで、いたるところで滑っているからね」
ペレスはアメリカGPの週末に進歩を遂げ、それがメキシコでも続いていると語った。
「オースティンですでに進歩があったんだ。ここでも前進している。だから、クルマに関してはいいレベルにあると思う」
「明らかに、このコースは本当に難しい。今日履いたタイヤは、どのセットもパフォーマンスが違っていた。最大限の力を引き出すのが難しいコースなんだ」
一方で自分自身のパフォーマンスについては、「あまり詳しく話したくない」と言葉を濁した。
「でもセットアップで何度か迷ったことは確かだ」
「そしてリセットした。セットアップもかなり近いところからスタートしているし、良い感じだ。週末を通じて、僕たちが達成したいことが異なっていたんだ」
ペレスは、トラフィックの中では冷却の問題に対処する必要が出てきてしまうため、決勝は簡単なレースにはならないと見ている。
「明日はとてもトリッキーになるだろう。でも、長いレースが待っている。オーバーテイクが難しいコースだけど、前進できるように頑張るよ」
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