2023.10.29

リカルド、衝撃の予選4番手! アタック前からQ3進出の自信アリ「昔の自分のような感じだった」

Andy Hone / Motorsport Images

 F1第20戦メキシコシティGPの予選は、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得し、フェラーリがフロントロウを独占した。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3番手に甘んじたが、最大のサプライズは4番手にダニエル・リカルド(アルファタウリ)が食い込んだことだろう。

 負傷から復帰してまだ2戦目のリカルドは金曜日のFP2で6番手につけ、すでに良いペースを示していたが、土曜日のFP3では9番手と少し後退したかのように見えた。

 しかし予選でリカルドはQ1で4番手、Q2で5番手と素晴らしい走りを見せた。Q3進出には、チームメイトの角田裕毅によるサポートも効果を発揮した。角田はすでにパワーユニット交換によるペナルティを受け、最後尾からのスタートが決まっていたため、リカルドのサポートに専念し、トウ(スリップストリーム)をリカルドに与えたのだ。

 今季初のQ3進出を果たしたリカルドは、角田のサポートなしでも速さを発揮。レッドブルの間に割って入る4番手を獲得してみせた。

 リカルドは『Sky F1』に、「金曜日の1周目から、ちょっと変わったセットアップで週末をスタートしたんだ」と語った。

「それは僕にとって心地よいものだった。そのおかげでポジティブにやる気になっているのも確かだと思う」

「今年はレース的にはあまりいい結果を残せていないけど、以前の自分に近いものを感じている。そして、ああ、僕はうまくやれるんだ、と感じている。いろんなことから、自信を引き出すことができた」

「FP3は9番手だったけど、自分のラップには全く満足していなかった。でも、そのことでフラストレーションが溜まるのではなくて、予選に臨む自信になったんだ。クリーンにまとめれば、トップ10圏内に入れるだろうとね。小さなことだけど」

 リカルドは前戦アメリカGP後から、すでにメキシコシティGPに向けて前向きな気持ちをもっていたと明かした。

「正直なところ、結果が出たから今こう言っているのではなく、アメリカGPの日曜日の夜にはすでに金曜日のフリー走行を走りたかったんだ」

「マシンに戻りたかったし、テーブルの上に何かが残っているような気がしていた」

「セットアップに関しても、今週末は(スプリントではない)よりオーソドックスな週末になると思っていたので、試してみたいこともあったし、自信もあった」

「だから昨日は1周目から自信があった。4番手はちょっと予想以上だったけど、予選ではQ3進出が目標ではなく、どこまで順位を上げられるかが課題だった」

「チームとして自信はあったと思う。4番手とまではいかなくても、パーフェクトなラップができれば、6番手か7番手くらいにはなるんじゃないかと思っていたんだ。だからクールだよ」

 リカルドは、クリーンなラップをすることがパフォーマンスのカギのひとつだったと語った。

「ここはダウンフォースを最大にして走るユニークなコースなんだ。でも、標高が高いからすごく滑りやすいんだ」

「だからこそ、あまりクリーンすぎてもスムーズすぎても速く走れないサーキットのひとつなんだ。でもオーバードライブは禁物で、走りが乱れて自分からダメにしてしまうのがとても簡単なコースなんだ」

「正確さと繊細さが要求されるし、もっと速く走れるような気がする。でも、そうしようとした瞬間にスライディングしてしまい、少し損をしてしまうんだ」

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出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/ricciardo-feels-a-lot-like-my-old-self-after-shock-p4-in-mexico-f1-qualifying/10539659/
この記事を書いた人 Adam Cooper

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