
鈴鹿サーキットで10月28日に開催されたスーパーフォーミュラ第8戦鈴鹿は、序盤に大クラッシュが発生した影響で途中終了となった。
2023年シーズンの最終ラウンドとして開催された鈴鹿大会。土曜日の第8戦では、先頭車両が5周目に入った直後に中団で大きなアクシデントが発生した。笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)と大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)が130Rで接触し、外側のバリアに接触。関係者の目撃情報を総合すると、笹原のマシンはモノコック部がキャッチフェンスを乗り越えてデグナー側に落下したようだ。大津は歩いてマシンから離れており、笹原はマシンから救出され、意識があることがアナウンスされている。
このアクシデントにより、キャッチフェンスなどサーキットの設備は大きなダメージを受けており、スタートから1時間後の15時30分、レースはコース復旧のため再開されず、3周終了時点の結果が採用されることが発表された。
これにより優勝は野尻智紀(TEAM MUGEN)、2位が宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、3位が太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)となったが、規定によりハーフポイントに。最終戦(第9戦)に向けてのタイトル候補のポイント獲得状況は、宮田が103.5ポイント、野尻が97ポイント、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)が88.5ポイントとなった。
なおレース途中終了が決定後は、KONDO RACINGの監督で日本レースプロモーションの会長である近藤真彦氏がファンに向けて説明を行ない、「施設のダメージが激しく、安全を確保することができない」として、「明日はもっと素晴らしいレースをお見せするので、ぜひサーキットに足を運んでください」と呼びかけた。
■スーパーフォーミュラ第8戦鈴鹿:決勝結果
1. 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2. 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
3. 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
4. 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
5. 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
6. リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
7. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
8. 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
9. 福住仁嶺(ThreeBond Racing)
10. 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
11. 山下健太(KONDO RACING)
12. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
13. 松下信治(B-Max Racing Team)
14. 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
15. 小高一斗(KONDO RACING)
16. 国本雄資(Kids com Team KCMG)
17. 大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)
18. 大草りき(TGM Grand Prix)
19. 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
20. ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)
21. ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
22. 笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)※
※「危険なドライブ行為」と判定され競技結果に30秒加算
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