2023.10.19

アルファロメオF1代表、アップデート追い風にウイリアムズとの「ランキング7位争いは可能」と断言。残り5戦で7点差

Andy Hone / Motorsport Images

 F1の2023年シーズンも残すところあと5戦。コンストラクターズランキングで8番手につけるアルファロメオは、ひとつ上のポジションにつけるウイリアムズに戦いを挑むことができるとチーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは語った。

 アルファロメオはシーズン中盤の8戦で獲得ポイントは1点のみと厳しい戦いを強いられてきたが、ここ数戦でのアップデートによりカタールGPでバルテリ・ボッタスが8位、周冠宇が9位と大きな一歩を踏み出した。

 この6ポイントでアルファロメオはハースを抜いてランキング8番手に浮上。ランキング7番手のウイリアムズとの差は7ポイントに縮まった。

 今季途中から勢いを見せたウイリアムズは既に2024年型マシンへ開発プロジェクトをシフトしている。その一方で、追いかけるアルファロメオとアルファタウリは新パーツの投入を継続。ハースはアメリカGPで大型アップデートの投入を予定しており、シーズン終盤ながらランキング7位争いが新たな局面を迎えた。

 その中でアルファロメオのアルンニ・ブラビ代表からは、力強いコメントが聞こえてきた。

「マシン開発を続けるという決断から、我々はシーズン終了まで7位争いができると確信している」

「しかしもちろん、カタールのような完璧なレースを週末ごとに行なう必要がある」

「カタールはチームにとっても、自信やドライバーという面にとっても、タフな時期を乗り越えて良い収穫になった」

「しかしチャンピオンシップはまだ長く、5レースと2回のF1スプリントがある。まだ改善の余地もある。次のレースでさらなるパフォーマンスを発揮できるよう、前を見据えていく必要がある」

 ハースは大きなアップデートを一度に投入するアプローチを取る一方で、アルファロメオはレースごとに少しずつマシンに変更を加えるアプローチを取っており、カタールGPではアップデートの仕上げとして改良型のビームウイングを持ち込んだ。

「マシンを開発する方法はひとつだけじゃないし、風洞で何を見つけるかにもよる」

 アルンニ・ブラビ代表はそう語る。

「どのチームも開発は行なっていると思うが、ステップアップに必要な追加パフォーマンスをもたらすモノがあるかどうかを理解する必要がある」

「我々は今年の初めに、本気で開発を推し進めることを決めたし、最後のレースまでマシン開発を続けるつもりだ。時には、シンガポールの新フロアのように大きなアップデートを投入することもある」

「しかし大きなアップデートの後は、常にパッケージの最適化を図る。カタールでも中低速コーナーでより良いパフォーマンスを発揮しつつも依然として我々の弱点のひとつであるトップスピードを犠牲にしないために、従来よりも低いリヤウイングフラップを持ち込み、シンガポールで導入したパッケージを完成させた」

 またアルンニ・ブラビ代表は、オースティンのサーキット(COTA)で開催される次戦アメリカGP以降でも競争力を発揮してポイントを獲得するチャンスがあると考えている。

「我々のマシンとしては、空気抵抗の問題が少なく、より高いダウンフォースが求められるコンディションに適している」とアルンニ・ブラビ代表は言う。

「だからオースティンは我々に有利だと思う」

「メキシコはウイリアムズやアルファタウリが強いだろうから、少し厳しくなるだろう。もちろん、サンパウロとアブダビではいつも面白いレースになることを観てきたし、予測不可能なところがある」

「ラスベガスは誰にとっても始めての場所だ。我々に何ができるか分からないが、マイアミでの我々のパッケージには競争力があった」

「重要なのは、チームとドライバーの考え方とアプローチ、新しいアップデートで何を見つけられるか、そしてもちろん、両ドライバーが堅実かつ完璧なレースをすることだと思う。シーズン末に全てのポイントが重要になる。あと、コース上でミスを犯さないようにしないとね」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/alfa-romeo-we-can-fight-with-williams-for-p7-in-f1-championship/10533980/
この記事を書いた人 Adam Cooper

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