
アルピーヌF1チームの主要株主である投資グループに、サッカー選手やボクシング世界チャンピオンなどの有名スポーツ選手が加わることとなった。
ルノー・グループは6月、アルピーヌ・レーシング・リミテッド(アルピーヌF1)の株式24%を2億ユーロ(約316億4529万円)で投資家グループに売却した。チーム全体の評価額は9億ユーロ(約1423億5929万円)ということになる。
このコンソーシアムは、「オトロ・キャピタル」「レッドバード・キャピタル・パートナーズ」「マキシマムエフォート・インベストメント」などで構成されており、3つ目のマキシマムエフォート・インベストメントはハリウッド俳優のライアン・レイノルズとロブ・マケルヘニーが率いている。
そしてオトロ・キャピタルは今回、アルピーヌF1チームへの投資に多くの有名スポーツ選手が新たに加わることを明かした。
その中には、サッカーのイングランド代表でプレミアリーグ・リバプールFCに所属するトレント・アレクサンダー=アーノルドや、元スペイン代表でJリーグ・ヴィッセル神戸に所属するフアン・マタ、4度のメジャー制覇を果たしたプロゴルファーのローリー・マキロイ、オリンピック金メダリストで世界ヘビー級チャンピオンに2度輝いたアンソニー・ジョシュアらが名を連ねている。
アレクサンダー=アーノルドはここ数シーズンに渡ってF1を観戦しており、今回の発表を受けて次のように語った。
「弟のタイラーと共にアルピーヌF1に投資するオトロ・キャピタルのグループに加わることになり、とてもワクワクしている」
「ファンとしてF1レースを観戦した経験から、パドックのプレッシャーの高い環境が大好きになったし、アルピーヌチームがどれほど素晴らしいかを肌で感じることができた」
「F1がスポーツとして驚異的な成長を遂げようとしている今、グリッド上で継続的な成功に貢献することが、投資家グループとしての僕らの共通目標だ」
「僕はサッカー選手として、目標を達成するためのチームワーク、革新性、決断力の重要性を理解している」
出資者リストの中には、さらに多くの著名人がいる。アメリカンフットボールの選手でカンザスシティ・チーフスに所属するパトリック・マホームズ(スーパーボウルMVP2回)やトラビス・ケルシー(スーパーボウル優勝2回)、MLBのマイアミ・マーリンズやMLSのレアル・ソルトレイクに投資を行なう「エバー・キャピタル」の創設者ロジャー・エレンバーグもその一員だ。
オトロ・キャピタルの声明にはこうある。
「チャンピオンシップを制した国際的なアスリートとスポーツ投資家が加わることで、オトロ・キャピタルとアルピーヌF1の戦略的パートナーシップはさらに強化され、スポーツ・エコシステムの様々な分野における優れた専門知識が融合し、アルピーヌF1の新たなファンへのリーチが促進される」
「新たな投資家は、アルピーヌF1の世界的な認知を促進し、メディア、スポンサーシップ、チケット販売、ホスピタリティ、商業権管理、ライセンス供与、物販などの分野におけるオトロ・キャピタルの取り組みを強化することとなる」
「オトロ・キャピタルは、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、マキシマムエフォート・インベストメント、ハンツマン・ファミリー、メインストリート・アドバイザリーズを含む、アルピーヌF1への一流の投資家である既存グループに、これらの新たな戦略的パートナーを迎えることに興奮している」
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