
マクラーレンは、コンストラクターズランキング4番手のアストンマーチンとの差を急激に縮めているが、ランド・ノリスは同3番手につけているフェラーリに挑戦することもできると考えている。
シーズン序盤こそ出遅れたものの、シーズン後半にかけて急激にパフォーマンスを上げているマクラーレン。日本GPとカタールGPでダブル表彰台を獲得し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ速さを見せた。
結果として、マクラーレンはコンストラクターズランキング4番手につけるアストンマーチンと11ポイント差に接近。同3番手のフェラーリとは79ポイント差と、残り5戦(うちスプリント形式での開催が2回)での逆転が不可能ではない位置につけている。
フェラーリを捉えることは可能だと思うかと聞かれ、ノリスは次のように答えている。
「できると思うよ。2~3レース前まではアストンに対して70ポイントくらいの差があったんだ」
「僕たちは良い仕事をしていると思う。ペースの面だけじゃなくて、1.8秒のピットストップもあった。とても印象的だよ」
「彼らはとても懸命に取り組んでいるし、チーム全体の努力が定期的に報われることでモチベーションが高まるし、毎週末に向けてのブーストになるんだ」
しかし今後、すべてのコースがマクラーレンの得意としているハイダウンフォースコースだというわけではない。そのため、日本GPの33ポイントやカタールGPの47ポイントのように、大量ポイントを獲得し続けられないかもしれない。
「メルセデスはとても速く、おそらく(カタールでは)我々と同じくらい速かったと思う。ただミスを続けただけだ」
そうノリスは語った。
「だから、もし彼らがクリーンな週末を過ごせば、僕らの戦いはもう少しトリッキーになるだろう」
「フェラーリがポールポジションを獲得し、レースに勝ったのはほんの3週間前のことだ。サーキットが違うだけで、僕らは良くなっているし、彼らは少し悪くなっている」
「僕たちは過信しているわけじゃない。自信はあるし、そうあるべきだと思う。でも、僕たちがそれほど強くないレースもあることは分かっている」
ノリスが言う過信とは、日本GPで2位を獲得した後、マクラーレンがアストンマーチンに追いつくことができると語ったことに対して、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に”過信している”と指摘されたことを踏まえた発言だろう。当時は49ポイントの差があったが、すでにマクラーレンはアストンマーチンを射程圏内に捉えている。
ノリスのチームメイトであるピアストリも、フェラーリに追いつくことはチャレンジだが、決して不可能なことではないと語った。
「鈴鹿とカタールは僕たちに有利なコースという意味で、かなり前から注目していたんだ」
「もっと難しいレースもありそうだし、おそらく他のチームの方がうまくいくコースもあるだろう」
「5レースで79ポイント差……スプリントも2、3回あるのかな? 大きな挑戦だけど、やってみるよ。自信があるとは言わないけど、うまくいけばいいね」
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