2023.10.15

Moto3インドネシアGP決勝|佐々木歩夢、痛恨の18位ノーポイント……日本勢は古里が自己ベスト7位記録。優勝はモレイラ

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第15戦インドネシアGPのMoto3クラス決勝が行なわれ、ディオゴ・モレイラ(MT Helmets - MSI)がポール・トゥ・ウィンを果たした。

 Moto3クラスでは日本人ライダーの佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)がタイトル争いを繰り広げているが、今回は予選11番手と中団からのスタートとなった。なお日本勢で最上位グリッドとなったのは古里太陽(Honda Team Asia)で6番手だ。

 そして佐々木はサイティングラップでグリッドに向かう途中、痛恨の転倒を喫してしまった。グリッドでは急いでバイクの調整が行なわれていたが、レースへの影響が懸念された。

 そんな状況で始まった全20周の決勝レースで、佐々木はスタートで大きく出遅れてしまい、ポジションを最後尾付近にまでダウン。1周目を終えて22番手と遥か後方となってしまった。

 トップ争いはダニエル・オルガド(Red Bull KTM Tech3)が7番グリッドから先頭まで浮上。コリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)、モレイラと続き、ポイントリーダーのジャウマ・マシア(Leopard Racing)が4番手に続いた。

 オルガドは一度ベイアーに先頭を奪われるシーンなどもあったが、ペースを取り戻して再び集団をリード。さらにマシアが2番手にポジションを上げて追いかけていた。

 先頭集団は8周目に入ってもオルガドを先頭に7台が連なっている状況だった。マシアも前を伺っていくが、オルガドを抜き切ることができずベイアーなどとの戦いでポジションを落としていた。

 13周目にモレイラが先頭を奪ったが、14周目にはオルガドがコースを一部ショートカットする形で再びトップに浮上した。ただこの行為に対しては、ロングラップペナルティの罰則が与えられることになった。

 残り5周のところでオルガドはペナルティを消化し、10番手までポジションをダウン。これにより先頭にはマシアが立った。

 トップを走っていたマシアだが、残り2周でダビデ・ムニョス(BOE Motorsports)に先頭を奪われると、ポジショニングが悪い場面があり、一気に6番手にまで後退。表彰台圏外に弾き出されてしまった。

 ラストラップにはモレイラ、ムニョス、オルガドのトップ3で突入。抜きつ抜かれつのバトルが最後まで展開されたが、トップチェッカーを受けたのはモレイラ。激しいバトルを制してキャリア初優勝を挙げた。2位はダビド・アロンソ(Gaviota GASGAS Aspar Team)、3位はムニョスとなった。

 ポイントリーダーのマシアは最終的に6位でフィニッシュ。一方ランキング2番手の佐々木歩夢は挽回がかなわず18位でノーポイントに終わった。その結果、2人のポイント差は16ポイントまで拡大した。オルガドは再度ショートカットのペナルティを受け、14位でフィニッシュ。佐々木と1ポイント差のランキング3番手となっている。

 他日本人ライダーは、古里が終盤まで上位集団に食らいつき自己ベストの7位でフィニッシュ。鳥羽海渡(SIC58 Squadra Corse)が12位、山中琉聖(Gaviota GASGAS Aspar Team)が15位となった。

出典: https://jp.motorsport.com/moto3/news/moto3-2023-rd15-indonesia-race/10532954/
この記事を書いた人 Motorsport.com日本版

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