2023.10.15

予選結果さえ良ければ……ノリス、カタールGPで後輩ピアストリに“F1初優勝”先越され悔しさ滲ませる「2勝が狙えたはず」

Mark Sutton / Motorsport Images

 スプリント形式での開催となったF1カタールGP。マクラーレンのランド・ノリスはF1スプリントと決勝レースの両方で3位に終わった。グリッド次第では優勝を争うチャンスもあったとして、予選でのミスを悔やんだ。

 金曜日に行なわれた決勝用の予選でノリスは難なくQ2を突破したものの、Q3ではトラックリミット違反によってラップタイムが2回抹消され、フロントロウスタートではなく10番手からスタートすることとなった。

 また土曜日のスプリントシュートアウトでノリスはポールポジションを狙える走りを見せながらも、SQ3最後のアタックの最終コーナーでコースオフ。チームメイトでルーキーのオスカー・ピアストリにポールを奪われることとなった。

 そのピアストリはF1スプリントでレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えて優勝。決勝レースではないにせよ、F1で初優勝を上げた。

 ノリスはそのF1スプリントで3位に終わり、決勝レースでも10番手からピアストリの後ろ3位止まりとなった。ちなみにノリスはF1で11回表彰台に上っているものの未勝利……昨今はレース開催数も増えているためあくまでも参考だが、現状ノリスはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を抜いて最もポイントを獲得しながらも勝利がないドライバーとなっている。

 ノリスはF1スプリントと決勝の両方で勝利を狙うチャンスがあったとして予選でのミスを悔やみ、金曜日の予選で「僕は時々***だ」とSワードで自身を批判した。

「マックスがどれだけ予選で速く走れたかどうかは分からないけど、自分に正直に言うなら、今回はふたつのポールポジション、そして2勝を目指して戦えるはずだった」

「でも、もし僕がもっと良い仕事をして、ミスをしなければ……だから僕はイライラしているんだ。何が起こせるか、何が達成できるか、それがふたつの勝利だと分かっていたんだ」

「だから僕はマックスに戦いを挑み、少なくとも自分たちにそのチャンスをもたらすことができなかったと感じている」

「とはいえ3位で僕はちゃんと満足している。でも頭の片隅では、今回はもっと上手くできたはずだったと思っている」

 マクラーレンはカタールGPのF1スプリントと決勝レースの両方でダブル表彰台を獲得。これには、決勝レースを上位グリッドからスタートのメルセデス2台が同士討ちしたことも関係しているが、10番手スタートのノリスがフェルスタッペンから5秒差でフィニッシュしており、マクラーレンの「予想以上の」レースペースが 、さらなる結果をもたらしたかもしれないという“自信”に繋がったようだ。

「優勝を争うほどでもなかったかもしれないけど、少なくとも上位に上がってメルセデス勢と戦えるだけの素晴らしいペースがあることは分かっていた。でも彼らは僕らを楽にしてくれる“素晴らしい”仕事をしてくれたね!」とノリスは言う。

「ターン1を抜ける頃には、少なくとも表彰台争いができると感じていた。だから1周目から表彰台が見えていたし、それが僕の目標だった」

「でもペースは僕が予想していたよりもよかった。僕としてはレース中、ある時点ではマックスより少し速かったし、ある時点では少し遅いくらいだった」

「全体としては3位でフィニッシュできて良かったよ」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/norris-missed-opportunities-to-fight-for-both-qatar-f1-wins-behind-qualifying-frustration/10532319/
この記事を書いた人 Filip Cleeren

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ