
MotoGP第15戦インドネシアGPのスプリントレースでは、VR46のルカ・マリーニとマルコ・ベッツェッキが2位と3位を獲得。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はこの2人をスーパーヒーローだと称えている。
今回のグランプリは、VR46のふたりにとっては負傷からの復帰戦だ。マリーニは第13戦インドGPで、ベッツェッキは日本GP後のトレーニング中にクラッシュし、それぞれ鎖骨を骨折。負傷から日が経っていないにも関わらず、彼らはインドネシアに登場し、バイクに乗って走り出した。特にベッツェッキは、10月8日に手術を受けたばかりだ。
そうした状況にもかかわらず、マリーニは予選でポールポジションを獲得。スプリントではふたりとも力強いレースを見せ、2位と3位でフィニッシュしてダブル表彰台を獲得した。
マルケスはこのふたりの走りを見て、“スーパーヒーロー”だと称えている。
「鎖骨を骨折して手術を受けたライダーが、数日のうちに素晴らしい走りを見せるのは初めてではないから、評価するのも難しいんだよ」
「こういった状況にあるときは、スーパーヒーローにもなれるし、クラッシュしてまた怪我をしたりして、大きなトラブルを呼び寄せてしまう可能性もあるんだ」
「だからスーパーヒーローになるか、愚者になるかの二つに一つということだ。そして今日、彼らはスーパーヒーローだった。素晴らしかったと思う」
「表彰台に登るまでに見せた彼らのライディングは素晴らしいものだった。もちろん、バイクだけによるものじゃない。今日のマリーニやベッツェッキのようなことをやってのけるのは、そのライダー達がとても優れていて、強いということの証なんだ」