
モビリティリゾートもてぎで開催されているMotoGP日本GP。開催2日目となる土曜日に行なわれたMotoGPクラスのスプリントで、ヤマハのファビオ・クアルタラロは15位と無得点に終わり、日曜日に行なわれる決勝に向けても好結果は望み薄だとの考えを明かした。
クアルタラロは金曜日午後のプラクティスを13番手で終えてQ2直接進出を逃し、予選ではQ1から出走となった。Q1ではトップ通過のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)に対して0.141秒及ばず4番手。14番手から全12周のスプリントを迎えた。
しかし、クアルタラロはスプリントで挽回することは叶わず。レース序盤にポジションを落としたこともあり、15位でフィニッシュとなった。
「ターン1があまり良くなかった」とクアルタラロはスプリントを振り返った。
「幸い良いスタートを切ることができたけど、正しいラインを選べなくて、いくつかポジションを失ってしまった。他のライダーの後ろになって、どうしようもなかった。かなり接近できていたから残念だね」
また、予選アタックの段階から今季型YZR-M1に限界を感じていたとクアルタラロは言う。
「これが僕らの今のポテンシャルなんだ。(バイクは)曲がらないしパワーもないし、ダウンフォースもない……何もないよ。本気でQ2進出を狙うなら、限界を超えたブレーキングをしなくちゃならない。そうなれば、ミスも沢山犯すことになる」
「2回目のアタックでは、かなりブレーキングを遅らせようとしたけど、ひとつのコーナーでミスをして(タイムを)上げることができなかった。でも、これがタイムを改善する唯一の手段なんだ」
ヤマハ勢としてはスプリントでクアルタラロが15位、チームメイトのフランコ・モルビデリがその後ろ16位と2台合わせて下位に沈んだ。
日曜日の決勝に向けてヤマハはどう改善していくか? プランを尋ねられたクアルタラロは次のように答えた。
「プランは無いよ。バイクは3年前から変わっていない。変更は加えても、ちゃんとしたステップを踏めたことはない」
「バイクでできることは全て試すけど、ひとつの問題の解決に集中できる訳でもないし、劣っている部分が大きいから、大きな一歩を踏み出すことはできないと思う」
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