
現在ロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto3クラスを戦っている佐々木歩夢(22)が、2024年シーズンからMoto2クラスに昇格することが9月30日に発表された。
今季の佐々木はMoto3クラスのタイトル争いを演じており、日本GPの決勝レースを前にした時点では、ランキング首位と1ポイント差の3番手につけるなど、Moto3クラス参戦7年目にしてこれまで以上に速さを見せつけている。
そんな佐々木は来シーズン、ヤマハとの契約の元、Correos Prepago Yamaha VR46 Master Campに加入してMoto2クラスを戦うことが、日本GPの2日目に発表された。
Yamaha VR46 Master Camp Teamは、VR46ジュニアチームとの協力関係により2017年に設立。これまではFIM CEV Moto3、FIM CEV Moto2に参戦してきたが、2022年から世界選手権Moto2クラスへ参戦を開始した。また2022年からは、世界各地で行なわれているヤマハライダーの育成プログラムである「bLU cRU」と連動し、ライダーたちが世界選手権レベルでスキルを磨き、MotoGPを目指すプロジェクトとしても取り組みが行なわれている。
今季は日本人ライダーの野左根航汰が所属しているチームのため、聞き馴染みのある方も多いだろう。
佐々木は今回の契約発表に際し、次のようにコメントを寄せた。
「ヤマハの一員になれてとてもうれしいです。このチャンスを与えてくれたヤマハに心から感謝します。長い間、僕はMoto2へのステップアップを望んでおり、チームを探していたので、このチームのために走ることを発表できてとてもうれしく思います。常に挑戦していくことが目標ですが、難しい1年になることはわかっています。早く学んで、チームとともにいい仕事ができることを願っています」
またヤマハ発動機 MS戦略部長の小野哲は次のように語った。
「2024年、佐々木歩夢選手がCorreos Prepago Yamaha VR46 Master Campに加入することが決定しました。佐々木選手はモータースポーツ界ではすでによく知られた存在で、今年でMoto3参戦7年目となり、その才能、経験、安定感から、Moto2にステップアップするにふさわしい人材であると判断しました。今シーズンはこれまでに7回の表彰台を獲得し、Moto3のチャンピオン争いに加わっています。2024年は、彼がMoto2でも同じような結果、いやそれ以上の成果を残せるようにサポートしていきます。今シーズン終了後、佐々木選手と仕事ができることが楽しみです」
佐々木は日本GPを8番手からスタート。決勝レースに向けては「もう少し仕上げれば優勝争いができる」とコメントしており、昨年の3位表彰台に続く好結果を目指す。
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