
モビリティリゾートもてぎで行なわれているMotoGP日本GPは各クラスの予選セッションが終了。多くの日本人ライダーが参戦するMoto3クラスは、佐々木歩夢(Intact GP)が日本人最上位の8番手につけた。
日本人最上位とはいえ、ダニエル・オルガド(Red Bull KTM Tech3)、ジャウマ・マシア(Leopard Racing)らと僅差でタイトル争いを繰り広げる佐々木にとっては、ポールポジションのマシア、6番グリッドのオルガドに対してやや出遅れる形となった。
しかし本人は今回の結果にそれほど悲観していない様子。もう少しバイクを仕上げることができれば、優勝争いができるはずだとコメントした。
「悪くはないけど、まだもう一歩足りないかなという印象です」
「トップとの差がコンマ4秒ですから、そんなに差はありませんが、差がないからこそ、ちょっとしたことで大きく改善ができると思います。ペースはそんなに悪くなかったですが、もう少し仕上げれば優勝争いができると思うので、明日に向けてしっかりチームと集中して話し合い、改善ができればと思います」
ズバリ改善が必要な点はどこなのか、という質問に佐々木はブレーキングだと答えた。
「立ち上がりでアクセルを開けてからはグリップも良いのでそれほどロスしていませんが、ブレーキングから立ち上がりに向けてどうバイクを曲げるか、ですね。そこに関しては悪くないコーナーもある一方で良くないコーナーもあるので、そこをしっかり確認していきたいです」
「無理して乗っている感じはありますが、ペースはそんなに悪くないので、そこを心配する必要はあまりないと思います。もう少し良くして、しっかり優勝争いができないと意味がないですからね」
昨年の日本GPでは3位表彰台を獲得している佐々木は、今回のレースの目標を「最低でも表彰台。優勝できるように頑張る」と語っていたが、同時に「チャンピオン争いもしているし、無駄のないレースができれば」と述べた。
チャンピオン争いと言えば、現在ランキング3番手の佐々木と1点差のランキング2番手(ポイントリーダーのオルガドと同点)につけるマシアは、サンマリノGPから3連続ポールポジションと絶好調。レースでもカタルニア、サンマリノ、インドと3戦連続で2位以上に入っている。今回の予選も2番手以下にコンマ2秒以上の差をつけたが、佐々木はそんなマシアも「無理して走っている」ように見えるといい、今回のレースに向けても全く歯が立たない相手だとは考えていないようだ。
「彼も結構無理して走っているようには見えます。本当は楽に乗っているのかもしれませんが……見た目では結構派手に走っていますね」
「みんなここはリヤのロッキングに苦しんでいるので、そこは変わらないんじゃないかと思います」
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