
MotoGP第14戦日本GPの初日プラクティスで、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は2番手タイムをマーク。好調な走りだったバニャイヤだが、今回は最近抱えてきたブレーキングの問題を解決できたのだという。
バニャイヤはプラクティスでトップタイムとなったブラッド・ビンダー(KTM)に対し、0.029秒と僅かな差で2番手となった。なお彼らは共に2015年にホルヘ・ロレンソ(当時ヤマハ)が記録したレコードタイムを大きく上回っている。
ただポイントリーダーのバニャイヤは前戦インドGPで表彰台を争っている最中に転倒しノーポイントになり、タイトルを争うホルヘ・マルティン(プラマック)に13ポイント差まで詰め寄られている。
彼はドゥカティと共に、最後に勝利したオーストリアGP以来自身を悩ませてきたブレーキングの問題の解決策を探してきたと語っていたが、日本GPではその問題においてかなり前進できたようだ。
「ブレーキングの感覚が戻ってきたんだ」と、バニャイヤは言う。
「過去2戦はかなり苦しんでいたから、これで一息つくことができたよ。この改善を嬉しく思っている」
「まだロスしているところがあるから、完全にハッピーなわけじゃないけどね。だけどこれは大きなステップだ」
「最初のアタックでは安全策をとった。それで2回目に普段していたようにプッシュして、ついにブレーキングや(タイヤの)スライドをいい形でできたり、僕はとても強いんだとまた感じられるようになったんだ。本当にホッとする」
バニャイヤは問題についてより詳しく聞かれると、次のように答えた。
「僕はバイクがより安定していて、スライドをもっとコントロールできるのが好きなんだ」
「過去2週間は(マシンが)アグレッシブ過ぎて、リヤが滑ってしまっていた。それではコンスタントに走るのはかなり難しかったんだけど、それをかなり改善できた」
なおバニャイヤによると、問題改善は最後に勝利したオーストリアGPのセットアップに戻したことにより成し遂げられたわけではないのだという。
「セッティングはオーストリアに似てはいるけど、同じじゃない。僕らもなぜなのか分かっていないんだけど、このセッティングは以前全く機能していなかったんだ」
「タイヤとグリップがオーストリアとは違っているし、ここはグリップも高い。だからブレーキングにも違うフィーリングがある」
一方でバニャイヤは、レースでビンダーが先行した場合、倒すことはかなり難しいだろうと語った。なおビンダーは今回、新しいカーボン製シャシーを使用している。
「まず初めに、ビンダーが前にいるようなら、今週末倒すのはかなり難しいだろう」
「僕らはビンダーが先頭からスタートした時のことをよく知っている。本当に倒すのが難しいライダーなんだ」