
今季ウイリアムズからF1デビューを果たしたローガン・サージェントは、特に夏休み明け以降クラッシュが相次ぎ、来シーズンのシートが危うくなっていると伝えられている。しかしチーム代表のジェームス・ボウルズはサージェントを擁護。来季もウイリアムズのドライバーとしてF1に参戦して欲しいと考えていることを明らかにした。
サージェントは今季ウイリアムズのドライバーとしてF1デビュー。しかしチームメイトのアレクサンダー・アルボンがここまで21ポイントを獲得しているのに対し、サージェントは獲得ポイント0と苦戦している。
しかも夏休み明け以降、サージェントは相次いでクラッシュを起こしており、彼の将来に影を落としつつあるのではないか……そんな話も広がりを見せ、後任候補としてフェリペ・ドルゴビッチやリアム・ローソン、そしてミック・シューマッハーらの名前も挙がる始末だ。
しかしボウルズ代表は、サージェントが来季のシートを失うという噂を一蹴。チームとしてはサージェントの成功を望んでおり、そのための協力は惜しまないと語った。
「ローガンには、シーズン終了までに達成しなければいけない明確な目標がある。我々はそれについて、継続的に彼と協力している」
そうボウルズ代表は語った。
「それが重要なことだ。我々は彼と協力しているし、彼が成功してくれることを望んでいる。来年、我々のマシンに乗ってもらいたいと思っているんだ。それは、我々チームにもかかっていることだと思う」
「テストも満足に行なえないままF2からドライバーを連れてきた。バーレーンで僅か1日半だけこのクルマに乗り、デビューを迎えた。新人ドライバーとしては非常に困難なシーズン開幕を迎えた。彼の無事を祈ったんだ」
そのサージェントは、日本GPの予選でもクラッシュを喫した。しかしボウルズ代表曰く、データを掘り下げると、ウイリアムズが望んでいたような進歩が示されたと語る。
「この状況から抜け出すために、非常に前向きな兆候がいくつかあった」
そうボウルズ代表は語る。
「何よりもまず、ローガンとアレックスのマシンは、同じ空力仕様になっているわけじゃない」
「今年は、人員を削減しなければならなかった影響で、アレックスのクルマにはアップデートが施され、ローガンのマシンにはそれがないこともある。パフォーマンスの差は、タイミングモニターに示されるモノとはまったく異なるんだ」
「鈴鹿の場合を見てみると、彼は週末を通じて組み立てていった。FP3では、アレックスに匹敵するタイムを記録した。予選でも、シーズン中最も難しいサーキットのひとつである鈴鹿で、アレックスの0.1秒以内の差でついていっていたんだ」
「一定の形での進歩がある。しかしトラブルや事故の影響で、それが覆い隠されているんだ」
ウイリアムズとしては、サージェントを招聘した時点で彼に多くの投資を行なうつもりであり、それを諦めることは決してないと語った。
「ローガンの成功を望んでいるし、今後も彼と協力して、投資していく」
「彼はウイリアムズの一員として、我々と共に旅をしているようなモノなんだ」
「我々には若手ドライバー育成プログラムがあり、今後もそれに対して投資していく。その道の終点に到達したという結論に達した時点でのみ、我々は決断を下すことになる。しかし現時点では、そこに至るまでには程遠いんだ」
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