
MotoGP第14戦日本GPが9月29日に開幕する。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)にとっての母国戦となるが、前戦インドGPでホンダ陣営が見せた調子の良さをもてぎでも見せられればと意気込んだ。
ホンダは今シーズン序盤から非常に苦しい戦いが続いており、中上もなかなか結果を残せない状態が続いていた。
ただ前戦インドGPでは、ファクトリーチームであるレプソル・ホンダのマルク・マルケスとジョアン・ミルが突如として復調。マルケスは表彰台を争い、ミルも決勝で自己ベストとなる5位を獲得。中上もトップ10を争った末、11位でフィニッシュとこれまでとは違った様子をみせていた。
中上は日本GPの木曜取材で、母国戦に向けた意気込みとして、ファンの声援を力に変えつつ、ホンダ陣営としてインドGPのような調子を続けられたらと話している。
「(日本の気温はインドGPと)比べると全然平気だとは思います。もちろん、10月の季節からすると(この暑さは)予想はしていなかったですけどね」
中上はそう語った。なお彼の語るように日本列島は現在厳しい残暑に見舞われており、この日は関東各所で30度超えの真夏日となっていた。
「予想よりも(気温が)高いのでびっくりはしていますが、雨予報もないのでそこは良かったかなと思っています」
「(日本GPは)関係者だったり、友人だったり、日本のファンの方々など圧倒的に多いので、いい意味で重圧でもありますが、それは力になります」
「そういったものをプラスのエネルギーに変えて、力みすぎずに、ファンの皆さんの応援に背中を推してもらってプラスアルファの力が出せればと思っています」
「ガチガチにならず気負いすぎずに、ひとつひとつのセッションが大事になるので、最初のセッションから良い流れに乗れるよう、明日から全力でベストを尽くすだけです」
なおホンダ勢は前述のように前戦インドGPではこれまでの苦戦と比較すると、少し調子を持ち直した。中上はこの好調について特定の要因を挙げることは難しいと話しつつも、この良い調子を日本GPでも続けたいと語った。
「バイクは何も変わっていないので、はっきりと言えるものがないので中途半端なんですが、成績でははっきりと底上げがされているので、良い状態で日本GPを迎えられたのは事実です」
「(もてぎでも)その延長線上でプッシュして、全員が安定してトップ10に入れるよう、予選Q2に進めるようにプッシュするのみです」