
レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1日本GPの決勝で度重なるミスとクラッシュ、そしてペナルティにより、最悪と言っても過言ではないレースを戦う羽目になった。このペレスの戦いぶりについてチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、一度リタイアを決断した後、再びコースインしてペナルティを消化することで、カタールGPでグリッド降格ペナルティを受けるリスクを排除したことが、唯一のポジティブな面だったと語った。
5番グリッドからスタートしたペレスは若干出遅れることとなり、ターン1でメルセデスのルイス・ハミルトンと接触し、フロントウイングにダメージを負うことになった。この交換のためにピットインした際、ペレスはピットレーン入口手前にあるセーフティカーライン1に差し掛かる前にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を抜いてしまったとして、5秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。
その後、ペレスは追い上げを見せていったが、その道中でハースのケビン・マグヌッセンを撃墜。これで再びフロントウイングにダメージを負い、ピットに戻った。その際に5秒のペナルティを消化したが、コースに戻ったペレスには、マグヌッセンへの接触への責任を問われて再び5秒ペナルティが科された。
ペレスはマグヌッセンとの接触でマシンに及んだダメージが大きく、一度はリタイアすることを決断した。しかし次戦カタールGPでグリッド降格ペナルティを受けることを避けるため、しばらく後でコースに復帰。5秒ペナルティを消化した後で改めてリタイアした。
レッドブルのホーナー代表は、ペレスにとって鈴鹿での週末で唯一良かったことは、グリッド降格ペナルティを避けられたことだと語った。
「スタートが悪かった。そしてその後、ターン1に向かう途中で、ピンボールの中に放り込まれたような状況になってしまった。それは彼にとっては不運なことであった」
ホーナー代表はペレスについてそう語った。
「彼はルイス(ハミルトン/メルセデス)と接触し、フロントウイングを壊してしまった。その後、セーフティカーの途中でフェルナンドを抜き、新たなペナルティを科された」
「それは少し楽観的すぎたが、フラストレーションを抱えた中でマグヌッセンをオーバーテイクしようとした。その際に再びフロントウイングを壊し、ステアリングにもダメージを負った」
「今日の我々が手にできた唯一のことは、カタールでの次のレースで、ペナルティを受けないようにできたことだった」
ペレスは、ハミルトンと接触した際に、フロントウイングだけではなくRB19に大きなダメージを負ったと明かす。ペレスはそのダメージが原因で、マグヌッセンを撃墜してしまうことになったと考えているが、それでも責任は自分にあると考えている。
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