
MotoGP第13戦インドGPのMoto2クラス決勝が行なわれ、ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)が優勝した。
初開催のインドGPでポールポジションを獲得したのはジェイク・ディクソン(Inde GASGAS Aspar Team)。2番手にはアコスタ、3番手にはセルジオ・ガルシア(Pons Wegow Los40)が並んだ。
なおMoto2クラスに参戦する日本勢は、小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が15番手、羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)が19番手、野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)が24番グリッドからのスタートとなった。
18周で争われる決勝レースは、オープニングラップのターン1でいきなり多重クラッシュが発生。ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)、セレスティーノ・ビエッティ(Fantic Racing)、羽田、マルコス・ラミレス(OnlyFans American Racing)、ジェレミー・アルコバ(QJMOTOR Gresini Moto2)の5名がクラッシュしてしまった。
このクラッシュの結果レッドフラッグが掲示され、レースは一時中断。全12周で再開されることになった。
リスタート後も、ターン4でアロン・カネット(Pons Wegow Los40)、サム・ロウズ(Elf Marc VDS Racing Team)が接触によりクラッシュ。また小椋もターン4で転倒してしまった。なお小椋はその後レースに復帰している。
先頭争いはアコスタが逃げる形で進み、2周目時点で2番手のトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)に1秒以上の差を築いた。アコスタはその後もギャップを広げていった。
表彰台圏内の争いは、早くからアコスタ、アルボリーノ、ガルシアの3人が抜け出していき、それぞれのライダーが大きく間隔を空けて走行する状況になった。
しかしラスト3周でガルシアがジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)に接近を許し、プレッシャーをかけられるようになった。ロバーツはピタリとガルシアの後ろにつけてチャンスを伺い、残り2周のターン8でガルシアをオーバーテイク。表彰台圏内の3番手に浮上した。
先頭を独走するアコスタは、3秒以上のギャップを残して余裕のトップチェッカー。インドGPの初勝者となった。2位はアルボリーノだ。
3位争いはラストラップまで白熱のバトルが展開された。一度は3番手を奪われたガルシアだがラストラップにポジションをロバーツから奪い返す。しかし、ターン12でロバーツと競り合った結果、ガルシアはラインをワイドに膨らませて後退……ロバーツが3位表彰台を獲得した。
日本勢は野左根が唯一転倒せずに走り続けていたが、ラストラップの最終コーナーで痛恨の転倒を喫し、フィニッシュすることができずにレースを終えた。転倒後レースに復帰した小椋は21位でフィニッシュしている。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT