
2023年のF1日本GP予選でポールポジションを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、舞台である鈴鹿サーキットでのドライビングを大いに楽しんだという。
世界屈指の“ドライバーズサーキット”とも呼び声高い鈴鹿サーキット。攻めがいのあるコースレイアウトにドライバーからの評価も高く、特にセクター1のS字は中でも象徴的なセクションだ。
フェルスタッペンは予選Q3で唯一の1分28秒台を叩き出し、2番手以下に0.5秒差以上の大差でポールポジションを獲得。チームの無線でも「セクター1は本当に楽しめるね!」と鈴鹿サーキットを走る楽しさを語っていた。
予選後に行なわれた記者会見でも、この無線の内容が話題に上がった。そして、フェルスタッペンは「鈴鹿サーキットのセクター1の右に出るセクションは、F1カレンダーにないのでは?」との質問に対して次のように答えた。
「本当に楽しいんだ。こういったセクターはいくつかあるし、オースティンもとても速い。でもここが特別なのはランオフエリアがないことだ」
「(オースティンでは)もし危ない瞬間があって飛び出しても、ランオフは舗装されていて、基本的には多少ミスが許される。だからこそ、(鈴鹿での)ドライビングは本当に美しいんだと思う。マシンがしっかり走れればね」
またフェルスタッペンは、チームのプレスリリースにも同様のコメントを残していた。
「クレイジーな週末だ。マシンは“オン・ザ・レール”で、本当に限界までプッシュすることができた。今日は全開だったよ」
「マシンが良い時はこのサーキットが特別なモノに感じられるし、満面の笑みになっちゃうよね」
なお、F1日本GPでフロントロウ2番手につけたのはルーキーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。彼としては今年が初めての鈴鹿サーキットでの走行となった。にもかかわらずの好パフォーマンスである。
ピアストリはF1キャリア初の予選2番手を記録しながらも、鈴鹿サーキットでスピードを掴むまで「かなり時間がかかった」と考えている。
「予選を経験しても、僕はまだ色々と試行錯誤していたんだ」
「(路面の)グリップが改善してくるのは誰にとっても当然のことだと思うけど、フリー走行3回目ではもっとハッピーで、限界に少し近づけたし快適に感じられた。来年また戻ってくれば、またもっと快適に走れると思う」
「初日はデグナーのひとつ目で大きなミスをして、同じスピードに戻すまで数周かかった。だから痛かったのは間違いないし、金曜日から土曜日にかけてかなり時間がかかった気がするね」
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