
アルファタウリの角田裕毅は、来季の契約について「そのうち分かると思います」と語った。
まだ来季の契約が更新されていない角田。一部のメディアでは、今週末、早ければ日本GP決勝までには発表されるのではないかと報じられている。
これについて角田は日本GPの木曜日に尋ねられると、次のように語った。
「そのうち分かると思います」
またFIAの公式記者会見に出席した角田には、「アルファタウリで来年も走ることになれば、チームメイトはダニエル・リカルドとリアム・ローソンのどちらになるといいと思うか?」という質問が飛び、少し困りながらも次のように語った。
「来年のことについては話していますけど、何か決まったことはありません」
そう角田は言う。
「どちらのドライバーもリスペクトしています」
「ダニエルには豊富な経験があります。フィードバックが僕らとは違っていて、マシンの挙動など細かいところまで理解しているんです。それは、エンジニアにとって大きな助けになると思います。マシンの開発を進め、もっと競争力をつけるには、彼の存在は大きな助けになると思います」
「同時にリアムは、デビュー直後の3レースで素晴らしいパフォーマンスを披露しました。しかもまだ成長過程です。ただ、ダニエルはまだ(今季)2レースしか走っていませんし、リアムはアルファタウリのパフォーマンスが上がる良いタイミングでチームに加入してきました。モンツァとシンガポールのマシンは良かったですからね」
「ですから、ふたりが置かれた状況は異なると思います」
「アルファタウリは、レッドブルのジュニアチームのようなものだと思います。彼らが何を考えているかによりますけど、より良いリザルトを望んでいるのなら、ダニエルを選んだ方がいいかもしれません。彼は経験豊富ですからね。リザルトを引き出すという面では、彼の方が適任かもしれませんが……リアムも……分からないですよ。難しい質問ですね。ああっ、なんか間違ったことを言うのが怖いです」
角田はそう口籠ると、隣にいたアレクサンダー・アルボンが笑いながら次のように答えた。
「ユウキはマルコみたいだね」
マルコとは当然、レッドブルのドライバー人事を取り仕切るヘルムート・マルコのことである。アルボンもかつてはレッドブル・ファミリーの一員だった人物であり、角田がリカルドとローソンを詳細に分析している姿を、彼に重ねたのだろう。
しかし角田は、最後に次のように語って締め括った。
「リアムは、ご存じの通り9位になりました。僕はまだ、今年9位になったことはありませんから……このへんでやめておきます。うーん、リアムとダニエルと僕の、シート3つになるといいですね」
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