
F1日本GPのメディアデーに当たる9月21日(木)には、鈴鹿サーキットのピットレーンでは早くもマシンを走らせるドライバーたちがいた。
7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と1度のグランプリウィナーであるエステバン・オコン(アルピーヌ)が走らせていたのは、京商の1/8スケール・ラジオコントロール・21エンジン4WDレーシングバギー。オコン曰く1台2000ドル(約30万円)もする、競技用の超ハイエンドモデルだ。
ふたりはレッドブルのピットボックス横のエリアを借りて、20分間じっくりとパイロンで作られた仮説コースでRCカーを走らせた。
オコンは予てより京商製RCカーの愛好家であり、ハミルトンはカートに乗る前にRCカーでドライバーとしての才能の片鱗を見せたという逸話が残っているほど。時折クイックに曲がるRCカーを横転させたり、2台が接触したりといったことがあったものの、ふたりはおもちゃを手にした子どものように和気あいあいと楽しんだ。
オコンはその後のインタビューで次のように振り返った。
「日本で僕が好きなのはラジコンだ。色々な理由から、京商は僕の心にずっと残っているブランドで、ピットレーン出口でドライブすることができたんだ」
オコンはこれまでも、京商とハイエンドRCカーの設計を手掛ける1/8バギーの世界チャンピオン金井祐一を日本GPに招き、パドックなどで走らせていたという。今年はハミルトンにも声をかけたところ、ピットレーンで共に走らせることになったという。
なお、ガレージのすぐ側でハミルトンとオコンがRCカーを走らせていたこともあり、レッドブルのクルーも“野次馬”に来ていた。
特にレッドブルでスポーティングディレクターを務めるジョナサン・ウィートリーやチーフメカニックのリー・スティーブンソンは置いてあったRCカーのカウルを開け、サスペンションの設計などに興味を示していた。
学べるモノがあるかとウィートリーに尋ねると「そうだね、とっても興味深い」と呟きながら、RCカーを写真に収めていた。
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