2023.9.21

シンガポールで勝利のフェラーリ、好転の鍵は「オランダGPでの広範なテスト」とルクレール

Ferrari

 フェラーリはF1シンガポールGPで、カルロス・サインツJr.が今季初優勝を達成。レッドブルの連勝記録に終止符を打った。

 なおシンガポールGPのバンピーな路面状況や攻撃的な縁石により、車高を上げざるをえなかったことがレッドブル失速の一因だとも指摘されていて、彼らの落ち込みは一時的なものにすぎないと見られている。

 ただそれでもフェラーリが着実に前進しているのは確かなようだ。シャルル・ルクレールはフェラーリが8月のオランダGPで広範なセットアップのテストを行なったことが、好転の鍵になったと考えている。

「鈴鹿でもこの調子を再現できることを心から願っているし、楽しみにしているんだ。もし同じ様に好調なら、それは将来に向けたとても良い兆候だからね」

 シンガポールGPを4位で終えたルクレールはそう語った。

「ザントフールト(オランダ)で、僕らはたくさんのテストをした。イタリアではそうしてテストしたことや、マシンへの理解について再確認したいと僕らは思っていた」

「今回から、僕らはそういった物事を適用していて、それが大きな前進に繋がっているみたいだ」

「もちろん、そうは言ってもシンガポールは実績的にも僕らにとって非常に良いコースだったから、フェラーリとしてはこれが今回1回だけのことなのか、それとも継続的に前進できているのかどうかは、もう1戦待ちたいと思っている」

 フェラーリは今季マシンSF-23の予測不可能な特性に悩まされてきた。そのためマイアミGPではその問題に対処するためのプランのひとつとして、フロアにアップデートを投入している。

 ただルクレールは依然としてハンドリングの問題を解決するには、さらに微調整が必要だと考えている。

 そしてその微調整はチームメイトのサインツJr.に少し有利な形で働いていると彼は語った。

「カルロスがああしたパフォーマンスを発揮しているのは素晴らしいよ。僕も自分のドライビングスタイルをもう少し理解して、このクルマに合わせようとする動機になるからね」

「現時点では、このマシンを完全に快適に感じられてはいない。僕の好みからすると少しアンダーステアが出すぎている。それで対処に苦戦しているんだ」

「マシンの予測が難しいことで、望んだようなオーバーステアにできていないんだ」

「やるべきことはまだ少しあるけど、少なくとも競争力が高まってきているように見えるのは、素晴らしいことだ。あとは、追いつけるかどうかは僕次第だ」

 ルクレールはマシンの状態について、さらに次のように付け加えている。

「僕らのマシンは凄く予想がしづらいんだ。そのせいでバランスでは安全性に振ることになる」

「フロントを頼って走ることができないんだ。スナップが起きてしまう度に、グリップをかなり失ってしまうせいでね。対処するのが凄く難しいよ」

「アンダーステアなクルマというわけではないけど、クルマを予測可能なモノにするためには、アンダーステアな方向になってしまうということなんだ。そして、それが難しいんだ」

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/leclerc-zandvoort-troubleshooting-has-moved-ferrari-towards-sainz/10522919/
この記事を書いた人 Matt Kew

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ